海上自衛隊の潜水士が手当を不正に受給していた問題で、海自は27日、新たに8人の不正を認定し、別の部隊でも訓練や作業の実績がない支給があったとして、計86人を懲戒免職や停職などの処分とした。海自は一連の調査を終了。7月の公表分を含め、処分者は計160人、不正受給額は総額約6300万円となった。
海自によると、8人は潜水艦救難艦「ちはや」と「ちよだ」に所属。訓練実績を偽って「飽和潜水」に関わる手当を計800万円不正に受給したとして、2人を懲戒免職、6人を停職とした。
スキューバ潜水を行う潜水士の部隊も調査したところ、誤申告やずさんな管理で総額700万円超の過払いが判明。勤務を管理していた幹部4人を停職とするなど計78人を処分した。