浅野忠信、「ふてくされていた」エミー賞落選からゴールデングローブ賞受賞まで

9

2025年01月13日 16:52  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

(写真左から)金井浩人、浅野忠信、西岡徳馬(徳=旧字体) (C)ORICON NewS inc.
 「第82回ゴールデングローブ賞」で助演男優賞初ノミネートにして日本初受賞を果たした俳優の浅野忠信が13日、都内で記者会見に臨んだ。浅野は、ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』(ディズニープラスで配信中)に野心家・樫木藪重役で、主演の真田広之に引けを取らない存在感を発揮した。今回のゴールデングローブ賞では、ハリソン・フォード(『シュリンキング:悩めるセラピスト』)もノミネートされていた中で、浅野が“WINNER”となった。

【写真】トロフィーを手にガッツポーズを決める浅野忠信

 会見では、「(昨年9月の)エミー賞にもノミネートされていて、そこで取りたかったのに、取れなかったことがものすごく悔しかったんです。その後、あり得ないぐらいふてくされていました。だから、ゴールデングローブ賞の授賞式には『行かない』って」と、裏話を打ち明けた。

 「ちょうど映画の撮影の合間だし、と思っていたら、現場がスケジュールを空けてくれて。それに、鬱屈した気持ちを救ってくれたのは、ハリソン・フォードさんでした。『インディ・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』のハリソン・フォードさんを観て育った世代ですから。彼と並んで助演男優賞にノミネートされってだけでも注目されるだろうなんて思っていたら、自分の名前が呼ばれちゃって」

 英語でストレートに喜びを伝えた浅野の受賞スピーチは「ベストスピーチ」と国内外で話題になった。

 「取れるわけないと思いながらも、ちゃんとしたスピーチを用意していたんですけど、(壇上で)真っ白になった。バンドでライブをする時のMCのような感じでしゃべるしかない、と思って。そうしたらうまくいきました」と笑った。

 この日の会見のために、真田から届いたお祝いのメッセージを司会者が代読するのを神妙な面持ちで聞いていた浅野。

 真田からは「忠信君、受賞おめでとう。10代の貴方と初共演から何度も現場を共にしてきた共演者として本当にうれしく、感無量です。そして『SHOGUN 将軍』では素晴らしい、貴方にしか出来ない“藪重”をありがとう。緻密な計算とリアルな瞬発力で作品に深みと普遍性を与えてくれました。また次回どんな役で対峙できるのか、今から楽しみで待ちきれません。本当におめでとう!!!」と、言葉が贈られた。

 これを受け浅野は、真田と初共演した『眠らない街〜新宿鮫〜』(1994年)では「僕の話を聞いてくれて、いろいろチャレンジさせてくれて、アクションのことを教えてくれました」。「忠臣蔵」をモチーフにしたキアヌ・リーヴス主演の『47RONIN』(2013年)では、「いい作品だったと思うのですが(興行成績や評価で)悔しい思いもしたんです。『SHOGUN』では何とかリベンジじゃないですけど、やってやろうというのありました」と約30年の付き合いとなった真田への思いも語っていた。

 マーベル・スタジオの「マイティ・ソー」シリーズに出演するなど、海外作品にも積極的に参加してきた浅野だが、「英語のせりふ」で演技することに限界も感じていたという。そんな中、『SHOGUN 将軍』では、日本語で思う存分演技できたことが、さまざまな賞へのノミネートや受賞につながったともいえる。

 「(海外作品に出演したことについては)よく頑張ったな、と。日本の業界でも認めてくれる人もいましたけど、全然届いてないんじゃないかと思うこともありました。これ(ゴールデングローブ賞)をいただけたことで、やりたいこと、今まで信じて貫いてきたものを、もう怖がりながらやる必要はないというか、この先はちゃんと続けていいんだなっていうような確証を得られた感じがします」と語り、受賞の喜びを、大きなに自信に変えていた。

このニュースに関するつぶやき

  • 片岡安祐美は茨城ゴールデンゴールズ(GG)監督、浅野忠信はゴールデングローブ(GG)賞受賞。G.G.佐藤は野球解説者
    • イイネ!1
    • コメント 1件

つぶやき一覧へ(6件)

ニュース設定