自民党旧安倍派の裏金事件を巡り、会計責任者だった松本淳一郎元事務局長は衆院予算委員会の参考人招致に応じない意向を、衆院事務局に伝えた。複数の党関係者が3日、明らかにした。招致は1月30日に立憲民主党など野党の賛成多数で議決。3日が回答期限だった。
松本氏は既に、有罪判決が確定しているなどの理由で、拒否する意向を自民側に伝えていた。野党は裏金事件の全容解明に向け、引き続き出席を求める構え。衆院予算委は4日に今後の対応を協議する見通しだ。
自民の森山裕幹事長は3日の記者会見で、野党から質疑を公開しない「秘密会」で実施する案が出ていることに関し、「本人が要請に応じるかがポイントだ。そのことを含めて考える」と述べた。