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今季最強となる寒波が襲来。寒気は強弱を繰り返しながら、2度のピークがあるとみられ、6日頃にかけてと8日頃を中心に強まる見込み。上空約1500メートル付近でマイナス9℃以下の寒気が日本列島を覆う日が続き、マイナス12℃以下の強烈な寒気が西日本の太平洋側まで流入へ。
●今季最強の寒波が長期滞在 8日頃にかけてピーク
今日4日から今季最強となる寒波が襲来します。
寒気は強弱を繰り返しながら長期間日本列島を覆う見込みで、2回のピークがあるとみられます。
はじめは6日頃にかけてとなり、その後は再び8日頃に強烈な寒気が流れ込むでしょう。少なくとも9日頃まで寒波の影響が続く見込みです。
上の図は、上空約1500メートル付近の寒気の予想図です。※8日(土)午前3時
平地で大雪の目安となる寒気はマイナス9℃以下ですが、今回はもう一段強いマイナス12℃以下の寒気が、四国や近畿まで南下する見込みです。
この冬これまで一番最強だった寒気は、上空1500メートル付近で秋田でマイナス14.1℃(1月15日)、福岡でマイナス12.4℃(1月10日)、館野でマイナス8.4度(1月10日)です。
また、上空約5000メートル付近では、秋田でマイナス40.1℃(12月29日)、輪島でマイナス36.1℃(1月10日)、松江でマイナス34.4℃(1月12日)などが観測された値ですが、今回はそれを大きく上回る所もあります。
このため、災害が発生するような危険な大雪となる恐れが高まっています。
●災害に警戒 除雪の追い付かない大雪 見通しのきかない猛吹雪
今日4日は北海道の東部では記録的な大雪となっています。帯広市では午前9時までの12時間降雪量が120センチとなり、過去最大値を更新しました。
北海道ではいったん明日5日にかけて雪の降り方が弱まる所もありますが、この先も断続的に雪が降り、更に積雪が増えるでしょう。なだれや落雪など雪の事故が多発しやすくなります。悪天候の中での外出は極力控えてください。
北日本から西日本にかけて日本海側は広い範囲で6日頃にかけて雪が続き、特に北陸や東北の日本海側は除雪が追い付かないほどの大雪に警戒が必要です。
さらに、北日本の沿岸や北陸では見通しがきかない猛吹雪になる所もあるでしょう。交通への影響も続くため、車の立ち往生などが起こりやすい状況になります。雪の事故に巻き込まれる可能性が日に日に高まりますので、荒天の際はできる限り外出を控えてください。
7日午前中はいったん雪の弱まる所もありますが、午後は風が強まり、太平洋側にも雪雲がすりぬけそうです。7日から8日にかけては、名古屋や大阪でも雪が予想されています。普段はあまり雪の降らない太平洋側での平地でも積雪となる見込みです。
8日は再び広い範囲で大雪になる恐れがあり、9日にかけて続く所があるでしょう。
寒波が長期間居座るため、気温も上がりにくい状態が続きます。福岡では今日4日の午後1時までの最高気温が4.7℃と厳しい寒さとなっていますが、この先も5℃前後の日が10日頃まで続く見込みです。
寒波の長期滞在によって、週末にかけて大雪や猛吹雪、寒さに警戒が必要な日が続きます。最新の情報に注意してお過ごしください。
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