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長期間、寒波の影響が続きましたが、ようやく去って気温は上昇傾向へ。今日25日はまだ少し寒さの続く所も、明日26日以降は日ごとに気温が上がり、週後半は春本番の暖かさへ。これまでの寒波の影響で、東北から山陰にかけては広く積雪が平年の2倍以上。なだれに一層の注意を。
●ようやく冬型ゆるみ、強烈寒波は退散へ
今日25日、長く続いた冬型の気圧配置がようやく緩んで、本州付近は高気圧に覆われています。
日本海側でも雪はおさまり、広い範囲で晴れて穏やかな陽気となっています。
長期間、日本の上空に居座っていた強烈な寒波も去りつつあります。
今週は「寒気」に変わって、春の暖かな空気「暖気」が流れ込むため、全国的に気温は上昇傾向となるでしょう。
●土日は全国的に4月並みの暖かさ
今日25日はまだ少し寒さの続く所もありますが、明日26日以降、週末にかけては日を追うごとに気温が上昇に向かう見込みです。
予想最高気温を見ると、明日26日は東京で17℃まで上がり、明後日27日は関東以西の広い範囲で15℃以上になるでしょう。土日にあたる3月1日から2日にかけては、全国的に4月並みの気温となり、一気に春本番の暖かさとなりそうです。
ただ、季節はいったりきたりで、3日に再び寒気が流れ込み、4日は関東から九州でも最高気温が7℃前後と真冬の寒さが戻るでしょう。
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●日本海側の積雪 広く平年の2倍以上も
これまでの寒波の影響で、東北から中国地方にかけての広い範囲で積雪は平年の2倍以上となっています。今日26日午前10時の積雪は新潟県魚沼市守門で374センチ(平年比187%)、群馬県みなかみ町藤原で258センチ(168%)、広島県北広島町八幡で161センチ(264%)です。東北から中国、四国地方にかけての広い範囲になだれ注意報が発表されています。
この先1週間は、急な気温の上昇によって、なだれの発生しやすい条件が続くでしょう。なだれや落雪、融雪による洪水、除雪作業中の事故などにくれぐれも注意をしてください。
●なだれの種類は2つ
雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。
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