きょう3日(月)、九州南部・奄美で「春一番」が吹きました。前線の影響で九州南部や奄美では強い南風が吹いています。九州南部は今夜にかけて大気の状態が不安定なため、局地的な雷雨にご注意ください。
●九州南部・奄美で春一番
3日(月)は、前線が九州を南下しています。この前線に向かって九州南部や奄美では南風が強まり、各地で気温も上がっています。
そのため、気象庁は、今日3日(月)、九州南部・奄美で「春一番」が吹いたと発表しました。
※各地の最大瞬間風速(午前11時半まで)は、宮崎市22.8m/s、鹿児島県肝付町肝付前田で22.2m/sなどとなっています。
●春一番の条件
春一番とは、冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことです。気象庁の定義では、2月4日ごろの立春から3月21日ごろの春分までの間に、広い範囲で初めて吹く暖かく強い南風のことをいいます。
春一番が吹いたと発表されるには、期間や風向、風速、最高気温、気圧配置などの条件があり、風速や最高気温などの条件は、地方によって、少し異なります。
春一番と聞くと、春の訪れを告げるというイメージもあって穏やかな現象を想像される方もいるかと思いますが、春一番は春の嵐でもあります。立春を過ぎると、西高東低の冬型の気圧配置から、東シナ海や黄海付近で発生した低気圧が発達しながら日本海を進むことが多くなります。この低気圧に向かって吹き込む強い南風が春一番です。この時期に発生する低気圧は急速に発達することが多いため荒れた天気になりやすく、強風や落雷、竜巻などの突風に注意が必要です。
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