伊方原発運転差し止め認めず=具体的危険「生じていると言えず」―3号機巡る集団訴訟判決・広島地裁

29

2025年03月05日 14:31  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めた訴訟の判決後、広島地裁前で敗訴を伝える原告ら=5日午後、広島市中区
 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の安全性に問題があるとして、広島県などの住民ら337人が同社に運転差し止めを求めた集団訴訟の判決で、広島地裁は5日、住民側の請求を棄却した。大浜寿美裁判長は「原告らの生命、身体、健康などを侵害する具体的危険が生じているとは言えない」と述べた。住民側は控訴する方針。

 伊方原発を巡る同種の集団訴訟で大分地裁も昨年3月、住民側の請求を棄却した。松山地裁では今月18日に判決が言い渡されるほか、山口地裁岩国支部で審理が続いている。

 広島訴訟の主な争点は、地震や火山噴火のリスク評価や対策など。

 判決は、原子力規制委員会の新規制基準について、東京電力福島第1原発事故を踏まえ、科学的、専門技術的知見に基づく合理的判断基準として制定されたなどと指摘。新規制基準に適合していれば、「社会的に許容される程度の安全性が確保されていることが推認される」と判断した。

 訴訟で住民側は、原発付近を通る断層帯は活断層の可能性があり、「耐震性に問題がある」などと主張。四国電側は、最新の知見を踏まえ、想定される揺れ「基準地震動」を策定した上で耐震設計をしており、「安全性は確保されている」などと反論していた。

 3号機を巡っては、広島高裁が17年12月と20年1月に運転差し止めを命じる仮処分決定を出したが、いずれも異議審で取り消された。

 四国電力の話 これまでの主張が裁判所に認められたと考えている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 「防衛装備もママならない」のに「原発稼働はーここにミサイル撃ち込んでください」みたいな事だね。いつまで「平和ボケ!」してんだろか?! オメデタイことだね〜♬��(���󥰥饹)
    • イイネ!6
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(26件)

ニュース設定