岩井俊二監督×中山美穂『Love Letter』4Kリマスターで4月公開「小樽に行こうと話していた」

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2025年03月11日 11:01  cinemacafe.net

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『Love Letter』4K ©フジテレビジョン
岩井俊二監督の長編デビュー作で、中山美穂、豊川悦司、酒井美紀、柏原崇ら豪華キャストが出演した『Love Letter』が、日本公開30周年を記念し4Kリマスターで公開決定。岩井監督からコメントが到着した。

キャストのアンサンブルと岩井監督の紡ぎ出す映像美、そして聖地巡礼の先駆けとなる小樽でのロケーションなどが話題を呼び、いまもなお色あせることなく恋愛映画の金字塔として世界中で愛され続けている本作。

1995年3月25日(土)に封切られ、第19回日本アカデミー賞では優秀作品賞に加えて、秋葉茂を演じた豊川悦司が優秀助演男優賞と話題賞(俳優部門)を、少年時代の藤井樹を演じた柏原崇と、少女時代の藤井樹を演じた酒井美紀が新人俳優賞を、「REMEDIOS」が優秀音楽賞を受賞した。

一人二役を演じた中山美穂は、ブルーリボン賞、報知映画賞、ヨコハマ映画祭、高崎映画祭などで主演女優賞を受賞。1995年度「キネマ旬報」ベストテン第3位、同・読者選出ベストテン第1位に輝くなど多数の賞を受賞している。

日本公開後、20か国以上の国と地域で公開。1999年に韓国で初公開された際には、140万人を超える動員を記録。韓国では公開当時「お元気ですか?」が流行語となり、現在20代の若者からも絶大な支持を獲得している。2025年1月に行われた計9回目となるリバイバル上映では、観客動員数10万人を突破し話題となった。

いまもなお、世代を超え世界中で愛され続けている恋愛映画の金字塔だ。

■岩井俊二監督、公開30周年記念4K リマスター公開にコメント
劇場公開から気づけば30年。当時、テレビドラマはいくつかやっていましたが、長編映画は1作目。35mmフィルムで撮影するのもはじめてということもあり、ビデオカメラとは違う集中力が必要でした。「手紙」という題材がとても難しく、脳みそをくたびれさせながら悪戦苦闘して創りあげました。うまくいっているのか最後まで不安でしたが、初号を観た中山美穂さんが涙を流してくれた時に、やっと映画が完成したのかなとホッとしました。中山さんとは、30周年にあわせてロケ地の小樽に行こうと話していたところだったので、突然の報せを受け、とても驚き言葉になりませんでした。そんな時に公開30周年を記念して4Kリマスターを劇場で上映していただけると聞き、改めて『Love Letter』が永く愛されていることを感じました。今でも、若い方や世界各国の方たちからSNSを通じて「『Love Letter』を観ました」というコメントをいただきます。4Kリマスター化にあたっては、フィルムでは細かい調整が効かなかった部分に手を加え、音声はドルビーSRから5.1chのデジタルサラウンドに変更しているのですが、センターはフィルムの音を残しています。30年の時を超えてスクリーンに蘇る『Love Letter』を、ぜひ劇場でご覧いただければと思います。

【物語】
神戸に住む渡辺博子(中山美穂)が、山の遭難事故でフィアンセの藤井樹を亡くして2年が経った。

三回忌の帰り道、樹の家を訪れた博子は、樹の中学時代の卒業アルバムから彼がかつて住んでいた小樽の住所を見つけ出した。博子は忘れられない彼への思いをいやすために、彼が昔住んでいた小樽=天国へ一通の手紙を出した…。ところが、あろうはずのない返事が返ってきた。

やがて、博子はフィアンセと同姓同名で中学時代の同級生、ただし女性の藤井樹(中山の一人二役)が小樽にいることを知る。博子の恋、樹の恋。一通のラヴレターが埋もれていた二つの恋を浮き彫りにしていく。

『Love Letter』【4K リマスター】は4月4日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。





(シネマカフェ編集部)

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  • 公開からもう30年も経つのか。好きな作品だ。
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