フィジーイグアナ、祖先は北米から=3400万年前ごろ海渡る―米大学

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2025年03月23日 07:31  時事通信社

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南太平洋のフィジー諸島に生息するフィジーイグアナ類の一種。祖先は3400万〜3100万年前に北米大陸西部から流れ着いたサバクイグアナ類である可能性が高いと分かった(米カリフォルニア大バークレー校提供)
 南太平洋のフィジー諸島に生息するフィジーイグアナ類の祖先は、3400万〜3100万年前(漸新世)に北米大陸西部から流れ着いたサバクイグアナ類である可能性が高いことが分かった。ハリケーンや津波などで樹木ごと海に流されたが、高温や乾燥に強く、草食で樹木が餌になったため、直線距離で約8000キロに及ぶ漂流に耐えられたと考えられるという。

 米カリフォルニア大バークレー校などの研究チームが22日までに米科学アカデミー紀要電子版に発表した。人類の関与がなく、陸上の脊椎動物が海をこれほど遠く移動して種の分化につながった例は珍しい。

 フィジーイグアナ類とサバクイグアナ類は、遺伝子解析の結果、多様なイグアナ類の中で最も近縁であり、3400万〜3100万年前に分かれたことが判明。フィジー諸島は海のプレート境界の火山活動で形成された火山島が主体で、3400万年前ごろに最も活動が活発だった。このため、火山島ができて間もない時期にサバクイグアナ類が海流に乗って流れ着き、定着してフィジーイグアナ類に進化したとみられる。 

このニュースに関するつぶやき

  • 爬虫類は代謝が低く飢えに強い.イグアナは単為生殖とかできたっけ?〜コン・ティキ号で実験航海した故ハイエルダール教授はあの世で喜んでるだろうな.
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