サバ缶や冷凍食品でおなじみの「マルハニチロ」が、社名を「ウミオス」に変更すると発表しました。知名度のある会社が、なぜ、社名を変えるのでしょうか？
【写真で見る】「UmiはOceanだ」社名変更の「マルハニチロ」社長を直撃
なぜ有名企業が社名変更？ 「マルハニチロ」が発表高柳光希キャスター：
145年の歴史がある「マルハニチロ」が2026年3月からの社名変更を決めました。2年間議論をした末、「ウミオス」という名前に変わるそうです。
ウミ：umi 海
ルーツである海を起点に価値を創造する
オ：one 1
みんなが一体となって
ス：solutions 解決
食を通じて社会問題を解決
井上貴博キャスター：
これまでも「松下電器」は「パナソニック」、「ジャスコ」は「イオン」への社名変更がありますが、相当重い決断だったと思います。
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スポーツ心理学者（博士）田中ウルヴェ京さん：
変化にはプラスマイナスがあるものの、それをいかに“マイナス”ではなく“プラス”にするかを考えると、会社が何を大事にしていくかで決まると思います。やはりグローバルや社会課題解決を見据えた名称変更なのでしょうね。
ホラン千秋キャスター：
私たちからすると、「マルハニチロ」の方が馴染みがあるじゃないですか。でも、海外の方にお話を伺うと「ウミオス」の方が発音しやすそうで合点がいきました。
田中ウルヴェ京さん：
読みやすいことは大事ですね。
高柳キャスター：
様々な企業の社名について調べると、熱い思いや願いが込められていることが分かりました。
▼カルビー：カルシウム＋ビタミンB1の頭文字
戦後の食糧難で不足していたカルシウムとビタミンB1から命名
▼ZENRIN：善隣友好
隣の地域と友好関係を結んで地図を発展させるという願いから命名
▼キヤノン：KWANON 観音
カメラの試作機「KWANON」から命名
▼SEGA：SERVICE・GAMESの頭文字
より多くの人にゲームを楽しんでもらいたいという願いから命名
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高柳キャスター：
SEGAは昔「株式会社セガ・エンタープライゼス」という名前でした。「プライズ」よりも「プライゼス」の方が響きがアメリカンで格好良かったからこの社名だったということです。（諸説あり）
井上キャスター：
結構ノリで決めるのですね。
ホランキャスター：
語感は大事ですね。
高柳キャスター：
殺虫剤でおなじみ「フマキラー」の社名の由来です。
フ：フライ→ハエ
マ：モスキート→蚊
キラー：退治
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「モスキート」なら「フモキラー」では？と思ってしまいますが、「mosquito」の正しい発音は「マスキート」です。
田中ウルヴェ京さん：
発音が良くないと駄目なのですね。
井上キャスター：
「フモキラー」だとピンとこないですよね。
高柳キャスター：
「ジュンク堂」の社名の由来になった工藤淳さんは創業者ではなく、創業者の工藤恭孝さんのお父様です。
恭孝さんが100ほどの社名を淳さんに提案しました。なかなかOKが出ない中、「淳工藤（ジュンクドウ）は？」と提案したら「それいいね！」ということで「ジュンク堂」になったということです。
井上キャスター：
ちゃんと父親を立てる息子さんは素晴らしいですね。普通は自分の名前を入れたくなるじゃないですか。「ブリヂストン」の石橋さんなど名前を由来にした社名はよくあります。人のあだ名をつける感覚ですね。
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＜プロフィール＞
田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者（博士）
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA（イミア）」主宰
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