
4月13日に開幕した大阪・関西万博2025の会場と、55年前に開催された大阪万博。新旧両方の万博会場を一望できるスポットがある。
生駒山上遊園地(奈良県生駒市)の公式Xに投稿され、これを見たユーザーからは「さすが生駒山」「天気が良かったらブルーインパルスも見られたかも」といったコメントが寄せられている。
大屋根リングと太陽の塔を同時に見られる絶景
生駒山上遊園地の公式Xから「なんと!新旧会場どちらも見えました!!! そんな生駒山上ってちょっとすごくないですか」というコメントともに画像が投稿されたのは、4月21日のこと。
現在開催中の大阪・関西万博2025会場は、紅白に塗り分けられたクレーンの間から大屋根リングが見える。一方、55年前の会場となった万博記念公園は「太陽の塔」がはっきり見て取れる。
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生駒山上遊園地によると、この絶景を見られるのは「星の広場」で、サイクルモノレール付近の展望台だそうだ。
生駒山上遊園地から大阪・関西万博の会場がある夢洲、太陽の塔がある万博記念公園まで、いずれも地図上の直線距離で20km前後ある。
「ここまで鮮明に撮影できる日は本当に少ないです。春は黄砂や花粉の影響でしょうか、ほとんど霞んでいます。画像をアップした前後でも、あの日以外は見えていません」
まさに奇跡に近い確率で撮れた画像だったようだ。
生駒山からは大阪平野、さらには大阪湾まで見通せるため、新旧万博会場のほかにも絶景を楽しめる。たとえば関西にある3つの空港「大阪国際空港(伊丹空港)」「関西国際空港(関空)」「神戸空港」も一望できる。
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ほかにも「あべのハルカス」「京セラドーム大阪」「大阪城」「大阪湾」「明石海峡大橋」「神戸・六甲山の山並」、奈良県側に目を転じれば奈良盆地も一望でき、東大寺の大仏殿まで見えるという。
「当園は『絶景』を売りにしており、絶景に関する写真も多く投稿しているので、このような絶景を求めて来園されるお客様は多いと思われます。天気のいい日は、この展望台付近で多くのお客様が写真を撮られています」
夢洲から生駒山上遊園地まで距離はあるが、実は鉄道で簡単にアクセスできる。「夢洲」から大阪メトロ中央線に乗って「生駒」で下車し、近鉄生駒ケーブル「鳥居前」からケーブルカーに乗り「生駒山上」で降りるだけ。
最後に余談ながら、生駒山上遊園地にある飛行塔は、1929年に開園したときから稼働している「国内最古」といわれている大型遊具だ。
(まいどなニュース特約・平藤 清刀)
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