警視庁本部=東京都千代田区 13日午後1時ごろ、東京都江戸川区の区立小松川中学校で「硫化水素が発生し、気分が悪いと訴えた生徒5人を搬送している」と通報があった。警視庁小松川署によると、2年生の男女6人が病院に運ばれたが、いずれも意識はあり軽症という。
同校の実験室では午前9時45分からの2限目の授業で、2年生の男女40人が硫化鉄の破片に塩酸をかけ、硫化水素を発生させる実験をしていた。3限目が始まる同10時45分ごろになり、6人が「気持ち悪い」「頭が痛い」などと訴え、救急車やタクシーで病院に搬送された。
教員は手であおいで硫化水素の臭いを嗅ぐよう指導したが、一部の生徒が試験管に顔を近づけて嗅ぐなどし、体調を崩したとみられる。実験室の窓やドアは全て開放されていたという。