21年産は5キロ1800円=小泉農水相「コメ離れ防ぐ」―野党3党首そろい踏み・衆院委

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2025年05月28日 18:02  時事通信社

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時事通信社

衆院農林水産委員会で答弁する小泉進次郎農林水産相=28日午前、国会内
 衆院農林水産委員会は28日、小泉進次郎農水相が出席して質疑を行った。立憲民主、日本維新の会、国民民主の野党3党は党首クラスがそろって質問。小泉氏は随意契約により放出する2021、22年産の政府備蓄米のうち、21年産の小売価格は5キロ当たり1800円(税別)程度になるとの見通しを明らかにした。

 これまで契約申請を受け付けてきたのは主に22年産で、小泉氏は「5キロ2000円程度」を見込むとしてきた。より古い21年産はさらに価格が抑制されるとの認識を示した形だ。

 小泉氏は価格高騰の影響で「コメから小麦への購買行動のシフト」が見られると分析。立民の野田佳彦代表の質問に対し、「(価格を)確実に安定した方向に下げ、消費者のコメ離れを防ぐ」と訴えた。

 江藤拓前農水相の在任中に3回の競争入札で実施した備蓄米放出について、小泉氏は「なかなか店頭に並ばず、国民が期待したほどの値下がり効果もなかった」と指摘。自身が随意契約に切り替えたことに関し、「課題を乗り越えることに一定程度効果が出てきた」と強調した。

 備蓄米は玄米の状態で保管されるため、精米設備の確保が課題になる。小泉氏は日本酒業界から酒米用の精米機が活用可能との情報が寄せられていると紹介し、農水省で関係者間の「マッチング」を行う考えを示した。

 維新の前原誠司共同代表は、備蓄米放出がコメ全体の価格抑制につながるか尋ねた。小泉氏は、備蓄米を安価で市場に投入することにより「あまりにも高止まりしている平均価格が落ち着いていくマーケットの状況をつくりたい」と答えた。

 前原氏はコメの流通に農協が深く関わる現在の仕組みも見直すべきだと主張。小泉氏は「流通の透明化、適正化は検討材料の一つだ。問題があるとしたら変えていくのは当然だ」と述べた。

 国民民主の玉木雄一郎代表は備蓄米放出の「出口戦略」を質問。小泉氏は「価格の高止まりが解消されて国が買い戻す環境が整ったと判断すれば、計画的に100万トン程度まで回復させる」と説明した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 今って戦後前なのか?こんな3年前の米をタダで配るならまだしも販売するって何様?国会議員や農水のゴミ官僚共と農協に人の心はないのか?モノを売るレベルじゃないわ
    • イイネ!33
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