2025年の台風傾向 日本への接近数は8月から「平年より多い」 早いうちに備えを

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2025年05月29日 16:12  日本気象協会

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日本気象協会

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日本気象協会は、2025年の台風の見通しを解析しました。日本気象協会独自の予報モデルでの解析によると、2025年の台風は、発生数は6月から10月までの発生数はほぼ平年並みになるでしょう。日本への接近数は、8月から10月は平年並か多くなる予想です。

2025年 台風の発生数

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5月ももうすぐ終わり、本格的な夏が近づいています。
日本気象協会が独自の予報モデルで解析した2025年の台風の見通しによると、2025年の台風の発生数は6月から10月までほぼ平年並みになるでしょう。

5月29日現在まで、2025年の台風の発生数は0で経過しています。ただし、台風の主な発生域である太平洋熱帯域西部やフィリピン東方海上の海面水温は、2025年秋にかけて高い予想で、積乱雲の発生が多くなるでしょう。

上記の理由から、2025年の台風の発生数は平年と同じくらいの数となりそうです。

2025年 台風の日本への接近数

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2025年の台風の日本への接近数はどうなるのでしょうか。

日本気象協会が独自の予報モデルで解析した2025年の台風の見通しによると、6月から7月までの本州、北海道、九州、四国への接近数は平年並みの予想ですが、台風シーズンである8月から10月は接近数が平年並か多くなるでしょう。
今年はシーズン終盤まで警戒が必要になりそうです。

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台風は、太平洋高気圧の縁を回って日本へ近づく傾向があります。
2025年の夏から秋にかけて、日本の南で太平洋高気圧の張り出しが強く、台風は、より日本列島へ接近しやすいルートを通ることになるでしょう。
さらに台風の発生場所は、例年よりも日本列島に近い場所で発生すると予想されていることから、台風の発生から日本列島への接近までの期間が短くなる傾向になりそうです。

同様の傾向となった直近の類似年としては、2021年が挙げられます。
2021年は、夏から秋にかけてベンガル湾からフィリピン東にかけての積乱雲の発生が多くなりました。台風の日本への接近数は、7月に1個、8月に3個、9月に1個、10月に1個と、毎月日本へ台風が接近し、うち3つが上陸しました。

台風シーズン前に 避難経路やハザードマップを確認

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台風シーズンが始まる前に ハザードマップや避難場所を確認しておきましょう。

ハザードマップは、国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。
ハザードマップからは、家の周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。
また、自宅付近の避難場所(指定緊急避難場所)を確認しておきましょう。避難場所は災害の種類によって異なります。「浸水や土砂災害の場合の避難場所」をしっかり確認するようにしてください。

さらに、避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるか確認してください。
周辺地域で過去に起きた災害を把握し、起こりやすい災害を知っておきましょう。

このニュースに関するつぶやき

  • マスコミは、『多い多い激甚化!』と言って煽るけど、ここ数年減る年はあっても増える年はない。威力も昭和3大台風を超えたこともない!!。今年はもう6月前だけど0回!ゼロ回!Zero回!。
    • イイネ!8
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