市川染五郎が「ハムレット」初主演決定 「生きた演劇目指す」 祖父と父も演じた縁深い役

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2025年06月05日 04:00  日刊スポーツ

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舞台「ハムレット」に主演する市川染五郎

歌舞伎俳優市川染五郎(20)が、シェークスピア舞台「ハムレット」に主演することが4日、分かった。ストレートプレイ初出演、初主演で挑む。26年5月に東京・日生劇場、同6月に大阪・SkyシアターMBSでなどで上演。


歌舞伎だけでなく、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や、映画、ドラマ「鬼平犯科帳」シリーズなどで活躍が続く染五郎が、新たな挑戦をする。


「ハムレット」は、父の死や母の再婚に悩む若き王子の葛藤、周囲の裏切りや陰謀などを描いたシェークスピアの4大悲劇の1つ。祖父松本白鸚はドラマで17歳の時、父松本幸四郎は舞台で14歳の時に演じた。染五郎も13歳でイベントで朗読したことがある。また、叔母松たか子もヒロインのオフィーリアを演じているという縁の深い作品でもある。


染五郎は「歌舞伎もそうですが、シェークスピア劇は現代人の価値観や感覚では理解しづらい部分も多いと感じます。それをいかにして現代の方々の心に届けるか。生きた演劇、生きた『ハムレット』を目指して取り組みたいと思います」とコメントしている。


演出を手がけるデヴィッド・ルヴォーさんは「類いまれな才能の持ち主である染五郎さんとご一緒できることは、非常に光栄なこと」と期待している。


オフィーリアは、映画、ドラマと主演作が続く當真あみ(18)が演じる。初舞台の當真は「これまでも何度か舞台を観劇して、挑戦してみたい気持ちがあったので、不安と感じる以上に参加させていただけることへのうれしさがあります。市川染五郎さんをはじめ、すてきな役者の皆さまの中でたくさん学び、考え、1つ1つのお芝居と誠実に向き合いながら頑張っていきたい」とした。


◆市川染五郎(いちかわ・そめごろう)2005年(平17)3月27日生まれ。07年6月に本名の藤間齋(いつき)で初お目見え。09年6月に4代目松本金太郎を名のり初舞台。18年1〜2月に8代目染五郎襲名。歌舞伎以外では、映画「レジェンド&バタフライ」「鬼平犯科帳 血闘」など、劇場アニメ「サイダーのように言葉が湧き上がる」主演。「レジェンド−」では日本アカデミー賞新人俳優賞。

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  • 六代目染五郎(現・白鸚)の若いころにすごく似てきた。鎌倉殿に出ていた時の少年のイメージはもうなくて六代目の精悍さの再来という感じになってますね。
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