記録的な早さの梅雨明けで猛暑が長く続く 熱中症と水不足に注意 1か月予報

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2025年06月26日 16:36  日本気象協会

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日本気象協会

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6月とは思えない暑さが続いていますが、この先も平年より高い気温を予想しています。万全の熱中症対策をしてお過ごしください。また、この先は晴れる日が多く、記録的な早さで梅雨明けする見込みです。降水量も西日本を中心に少ないため、農作物や家畜の管理などに十分気をつけてください。

数値予報モデルによる予測結果

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気象庁は今日26日(木)、この先の1か月予報を発表しました。

1か月平均の海面気圧(左図)は、北・東・西日本では太平洋高気圧に覆われやすく、特に西日本付近では太平洋高気圧が強く予測されています。一方、日本の南は気圧が平年より低く予測され、沖縄・奄美では湿った空気の影響を受けやすい時期があるでしょう。

今日26日(木)に、日本気象協会が発表した第2回「2025梅雨明け予想」によると、九州から近畿にかけては、この先は高気圧に覆われる日が多くなるため、「6月下旬」の見通しで、これまでで最も早い梅雨明けになる地域もあるでしょう。7月のはじめに前線の影響を受ける東海〜東北にかけても、「7月上旬」には梅雨明けとなる見込みです。

ただ予測モデルによっては7月上旬には台風などの熱帯擾乱が日本列島に近づく予想しているものもあるため、日ごろから天気予報は確認するようにしましょう。

上空約1500mの気温(右図)は、ほぼ全国的に平年より高いと予測され、北日本ほどその傾向が強い予想です。気温が上がるにつれて、雨雲の元になる水蒸気を大量に含むことができるため、晴れても午後のゲリラ豪雨には注意してください。

真夏並みの暑さが長く続く

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この先1か月の気温は、全国的に平年より高くなる見込みです。

気温の予想は、6月28日(土)〜7月25日(金)にかけて、西・東・北日本では「平年より高い」でしょう。沖縄・奄美では7月5日以降は「平年並みか高い」見込みです。日本付近には平年よりも暖かい空気が流れ込むうえに、湿度も高い状態が続きそうです。

真夏のような暑さが長く続くことが予想されます。高気圧の縁を回って湿った空気も流れ込むため、湿度も高く蒸し暑いでしょう。湿度が高くなると、熱中症の危険度が高まります。日中は当然ですが、夜も暑さ対策が必須となるでしょう。寝る前に水分を補給し、枕元にペットボトルなどすぐに水分を補給できるようにしてください。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・東海・北陸地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

全国的に「10年に1度」レベルの高温予想

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今日26日(木)も各地で厳しい暑さとなり、全国の350地点以上で最高気温が30℃以上の真夏日を観測しました。この先は晴れる日が多いため、気温の高い状態が続くでしょう。

今日26日(木)、気象庁は沖縄や奄美、九州〜北海道にかけてを対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。いずれも7月2日(水)頃から、その地点においてこの時期としては「10年に一度」レベルの高温が予想されています。

すでに35℃以上の猛暑日が頻発している地域もあり、危険な暑さとなっています。熱中症のリスクが高い場合には「熱中症警戒アラート」が発表されます。情報に注意し、暑さに弱いお年寄りやお子さんにはいつも以上に気を配って、できるだけ気温の上がる時間帯は外出を控え、外出する場合でも直射日光はできるだけ避けるなどの対策が必要です。今年は暑い時期が長く予想されますので、規則正しい生活を心がけて、暑さを乗り切るようにしましょう。

※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

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  • 熱中症はなんとかなるとして問題は水だな。
    • イイネ!7
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