前髪、触角…日本独自のテクニックも アイドルの前髪は、なぜ崩れないのか?

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2025年06月30日 12:00  ORICON NEWS

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高嶺のなでしこ・松本ももな
 激しく歌って踊るパフォーマンスを見せても、なかなか崩れることのないアイドルの前髪。フェイスラインを隠し小顔に見せる“触角”と呼ばれる技法も、日本のアイドル独自のテクニックとして浸透している。特に顔まわりは重要で、いかに魅力的に見せられるかが決まるので、前髪のセットに相当なこだわりを持つアイドルも多いはず。そんな中、「CREATEs presents IDOL RUNWAY COLLECTION 2025 Supported by TGC」のクレイツステージでトップバッターを務めた高嶺のなでしこ・松本ももなさんは、ツインテールやアイドル前髪が特徴でヘアスタイルに並々ならぬこだわりを持っているという。アイドルヘアを作る上で、前髪へのこだわりを聞いた。

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■髪用のノリで触角を貼り付け…日本のアイドルの前髪が崩れない秘密

――松本ももなさんにとって、「アイドルの髪型」の重要性は何だと思われますか?

 そうですね…“自分らしさ”です。私の場合はツインテールがトレードマークで、いつも同じ位置、バランスでいるよう心がけており、ツインテール=松本ももなが定着してほしいと思っています。ライブパフォーマンスでも、ツインテールと一緒に踊るよう意識したりしています。

――松本ももなさんがツインテールに目覚めたのは?

 前のグループ在籍中の最後3ヵ月ぐらいからですね。今、在籍している「高嶺のなでしこ」では最初からツインテールで、ツインテールを推したのはとてもアイドルらしいということと、見つけてもらいやすいということ。その際、ツインテールの位置も高すぎず低すぎずこの位置で…前はもっと高い位置だったのですが、今はこの位置が最もツインテールらしく見えると思っているので、この位置で結んでいます。あとはuピンを立たせてリボンを目立たせたりしているのもこだわりですね。

――前髪だといかがでしょうか。

 私は絶対に、あごラインの触角を作っています。小顔効果というよりも、自分的には笑った時の自分の頬にコンプレックスがあるので、それを隠したい意図もありますね。

――こだわりの前髪、どのように作るのですか?

 朝起きたら、前髪を水で濡らしてドライヤーします。そこから前髪を分けて、真ん中から毛先にかけてアイロンを通します。毛先だけカーブするようにアイロンに力を軽くかけて、巻いています。

――でもそのままでは、激しく踊ると触角が顔に触れませんか?

 私は黒のケープを使って触角を含めた前髪をキープしています。特に崩したくない時は、髪専用のノリがあるので、それをつけて触角を貼り付けています。結構、使用しているアイドルさんは多いんじゃないでしょうか。あ、でもやっぱり汗をかいちゃうと崩れたり前髪がベタベタすることもあります。その場合はサラサラするパウダーを塗って、ベタつかないよう心がけています。

――なるほど。さまざまな努力と苦労で、ツインテールという自分らしさを保っているのですね。

 はい。以前も「ツインテールが似合う芸能人」といったランキングにファンの方が投稿してくれてランクインしたり…。「高嶺のなでしこ」が始まってから、今のアー写もすべてツインテールですが、ちょっと巻き方を変えて変化を出してみたり。自分を知ってもらえるきっかけがツインテールだったりもするので、こだわりながら、これからもずっとツインテールを続けたいなと思います。

■”変身ヒロイン”や“魔法少女”をもっとも体現している、アイドルの立ち位置

――そんな中、「CREATEs presents IDOL RUNWAY COLLECTION 2025 Supported by TGC」のステージでトップバッターも務めましたね。そのランウェイを歩いてみて改めてどんな気持ちでしたか?

 すごく緊張しました。演出があって、まずマントを巻いて鏡台の前に立ち、美容師さんに髪をくるくる巻いてもらってかわいくしてもらってからランウェイを歩くという流れだったのですが、その過程がまるで魔法をかけられたみたいで…。ハーフツインテールで編み込みなどのアレンジが加わった髪型でうれしかったですし、魔法ステッキみたいに可愛くデコられたアイロンを持って歩けるのがテンションが上がりました。

――まるで魔法少女のようでしたよね。

 はい! 小さい頃から『プリキュア』のステッキみたいなものが好きだったので持ててうれしかったです。クレイツさんのマカロンカールのキービジュアルのモデルさんもさせていただいているのですが、それもコンセプトが魔法少女で…。アイロンの太さが32mmで使いやすいし、マカロンカールはダイヤルをくるくる回して使うので、温度によっていろいろな色に変わるのもまた可愛いんですよ! 可愛いものを使ってツインテールをしている時や可愛い衣装を着た時は、(魔法少女のように)アイドルスイッチが入って変身したような気持ちになれます(笑)。

――そうなんですね(笑)。ほかに好きな魔法少女はいますか?

 そうですね…母の影響で『魔法の天使クリィミーマミ』(83年〜)とか(笑)

――生まれる前のアニメですよね。魔法少女の先駆けじゃないですか。

 でもアイドルを目指すきっかけになったのは、『きらりん☆レボリューション』(06年〜)。モーニング娘。の久住小春さんが主人公の月島きらりの声優を務めてらして、実際に「月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)」として、(2.5次元アイドルのように)アーティスト活動をしていたんです。それを見てアイドルを志しました。

――そして夢を叶えられた。

 夢だったアイドル活動をできて、毎日すごく楽しいです。定期的にワンマンライブがあるんですけど、そこで地方からとか海外からとか、たくさんの方が来てくださって。推し活を楽しんでもらえてる様子を見ると、すごく私までうれしくなりますし、会場いっぱいにファンの方がいて、登場した時にペンライトの光の海とかがすごく綺麗で。イヤモニ越しから聞こえるコールとかもすごくうれしくて、このために準備してきてよかったと思います。

──ステージを見ると、かわいいだけじゃないギャップも。

 格好いい曲の時は低めの声で歌ったり、頭をすごくぶん回す振り付けがあったり。私はハイキックが特技なので、ハイキックしてみたり…。

――少し質問遡りますが、頭をぶん回すほどの振り付けでも、前髪は崩れない…?

 崩れないです(笑)。

■「幕張でのワンマンライブがあるので、満杯にすることが今の目標」

――ファッション、美容、コスメもお好きなんですね。

 コスメめっちゃ好きです。ヘアアレンジも大好きです。ヘアメイクさんがいなくて自分でセットしなければいけない時、ヘアセットが苦手なメンバーがいたら、代わりに私がやってあげていました。

――どのようなヘアアレンジが好きですか?

 私はツインテールにしている時も、おろしてる時も、ウェーブ巻きにするのが好きです。あとは顔周りの毛をちょっと出して、S字にカールさせても可愛いと思います。クレイツさんの『マカロンカール』はすごく使いやすいので、いろいろな巻き方ができます。

――アイドルヘアを目指すうえで、おすすめの巻き方は?

 ツインテールをしているときでも、おろしているときでも、ウェーブ巻きがおすすめです。アイドルの皆さんも、やっている方が多いです。ふわっとしたシルエットを作れて、女の子らしくてかわいいと思います。ツインテールが難しい場合でも、マカロンカールのような32mmのコテでウェーブ巻きにするだけで、アイドル髪っぽくなるので、おすすめです!

――今後、どのような活動をしていこうと思っていますか?

 グループとしては、「この夏、好きになっちゃえばいいのに」というテーマを掲げて5ヵ月連続で楽曲リリース配信するってなってるんですけど、たくさんの方に知ってもらって、“たかねこ”好きになってもらって、9月に高嶺のなでしこ最大の幕張でのワンマンライブがあるので、満杯にすることが今の目標です。個人としては、モデルさんのお仕事に力を入れているので、今後もお洋服とか雑誌とかモデルのお仕事をいっぱいできたらと思います。もっと知名度がついたらプロデュースとかもしてみたいです。

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