自民党の看板=国会内 自民党派閥裏金問題に関与した20日投開票の参院選の現職・新人候補15人のうち、当選者は10人、落選者は5人だった。ただ、当選はしたものの苦戦を強いられた候補者が多く、世論の不信が依然根強いことをうかがわせた。
公明から推薦を得た石川、京都、奈良の現職3人はいずれも議席を守った。推薦を得られなかった福島などの現職は接戦に持ち込まれたが、しのぎきった。三重と宮崎の現職はともに立憲民主党の新人に議席を奪われた。
比例代表では現職2人が議席を維持する一方、現職1人と新人の元衆院議員2人が落選した。
自民執行部は今回の参院選で、参院政治倫理審査会での弁明の実績などを踏まえ、出馬を希望した全員を公認した。昨年10月の衆院選では非公認となった候補者を含め、「裏金候補」46人のうち28人が落選していた。