最悪のシナリオ、土壇場で回避=自動車、コメ輸入拡大を約束―日米交渉

37

2025年07月23日 15:02  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

赤沢亮正経済再生担当相(写真左)とラトニック米商務長官(EPA時事)
 日米関税交渉で両政府が23日、合意に達した。トランプ米大統領のSNS投稿によると、日本側は米国への巨額投資に加え、自動車やコメで日本市場の開放を約束。4月に発動した日本の自動車への追加関税は半減させ、米国が8月1日に適用を始めると通知していた25%の相互関税は15%に引き下げと、最悪のシナリオは土壇場で回避した。

 日本側の交渉役だった赤沢亮正経済再生担当相は、計8回訪米。ラトニック商務長官ら関係閣僚と会談を重ねた。当初は、6月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせた日米首脳会談での早期決着を目指したが、自動車分野などで隔たりがあった。貿易赤字の削減と日本の市場開放を求めてきたトランプ氏は、いら立ちを隠さず、交渉には一時、暗雲が漂っていた。

 合意により、自動車への追加関税も12.5%に半減される。以前から適用されている2.5%を含め計15%となる。米国への5500億ドル(約80兆円)の投資、コメの輸入拡大も合わせて提案し、着地点を見いだした。

 米国は、欧州連合(EU)や韓国との交渉も加速しており、合意で後れを取れば、交渉ハードルが上がるとの指摘もあった。今回の合意について、経済産業省幹部は「他国は20%などだ。努力した結果だ」と強調した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 猿芝居の極みで米側は早い内に関税率15%の腹積りで日本側から優位な条件を引き出す為に高圧的に巧みにあやし結果的に日本は米からの農作物や自動車等を必要無い物迄買わされる不平等取引に
    • イイネ!3
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(31件)

ニュース設定