「被爆者の声、耳傾け継承を」=ノーベル委員長、被団協と講演―被爆80年、核廃絶を発信・東京

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2025年07月27日 18:01  時事通信社

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時事通信社

記者会見するノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長=27日午前、東京都千代田区
 来日中のノルウェー・ノーベル賞委員会のフリードネス委員長(40)と昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員(93)らは27日、東京都千代田区の上智大で講演した。被爆80年を前に、フリードネス氏は「被爆者の声に耳を傾けるべきだ」と語り、継承と核兵器廃絶を訴えた。

 講演に先立ち、記者会見も実施。同委が受賞者の母国を訪問したのは初めてといい、フリードネス氏は「世界が耳を傾けるきっかけにしたい。被爆地を訪れ、新たなエネルギーを得た。被爆80年という機会に『核はもはやいらない』と言いたい」と力を込めた。

 講演は「ノーベル平和賞カンファレンス」としてノーベル研究所が主催。フリードネス氏は「被爆者は証人であり教師で、『核のタブー』をつくり上げた。不安定な核の時代に突入する瀬戸際の現在、被爆者のメッセージに立ち戻るべきだ」と述べた。継承の重要性も強調し、「若者は記憶の管理人になってほしい」と呼び掛けた。

 田中さんは被爆者の高齢化に触れ、「私たちがやってきた運動を次の世代が築いていってほしい。核廃絶の国際条約を願う」と語った。児玉三智子事務局次長(87)も「核を使うのも、なくすことができるのも私たち人間だ」と訴えた。 

講演する日本被団協の田中熙巳代表委員=27日午後、東京都千代田区
講演する日本被団協の田中熙巳代表委員=27日午後、東京都千代田区

このニュースに関するつぶやき

  • こう言う輩が最も世界の人間を危険に晒すんだよ。核兵器をなくす事は出来ないし無くそうとした瞬間が最も危ないって知らんのか?コイツのせいで死ぬのはごめんだ
    • イイネ!7
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