
気象庁は今日21日、最新の1か月予報を発表しました。この先、1か月も全国的に気温が高い予想で、厳しい残暑が長引くでしょう。東北の太平洋側から九州、沖縄にかけては「高温に関する早期天候情報」が発表されていて、8月の終わりから9月初めにかけても真夏の暑さが続きそうです。引き続き、熱中症対策を万全にしてください。
この先1か月 気温は全国的に「平年より高い」 残暑長引く
気象庁は今日21日、最新の1か月予報を発表しました。
それによりますと、この先、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月の平均気温は、全国的に平年より高いと予想されています。
週ごとの予想でも、各期間とも全国的に平年より高くなっていて、特に9月初めごろにかけては、平年よりかなり高い気温が予想されています。今週末にかけては、関東や東海で40℃前後の危険な暑さとなる所もありそうです。万全の熱中症対策が必要です。
一年のうちで最も暑い時期を過ぎても、連日の猛烈な暑さで、厳しい残暑が続きます。今月19日に発表された最新の3か月予報でも、9月から11月の気温は、全国的に平年より高く、秋の訪れが遅いと予想されています。
長引く暑さによって体力が落ちたり、食欲がなくなったりしていることもあるかと思いますが、十分な睡眠やバランスの取れた食生活などで体調管理に十分注意してください。
東北から九州・沖縄は「10年に一度レベルの高温」に
近畿地方と中国地方には、今日21日、「高温に関する気象情報」が発表され、それぞれ28日ごろにかけて最高気温が35℃以上となる日があるとして、熱中症などの健康管理等に注意が呼び掛けられています。
さらに、東北の太平洋側と関東甲信から九州南部、奄美、沖縄には「高温に関する早期天候情報」が発表され、8月27日ごろから(沖縄は29日ごろから)、その地点においてこの時期としては「10年に一度レベルの高温」が予想されています。熱中症対策などの健康管理、および農作物などの管理にも注意してください。
※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。
東日本・西日本は少雨傾向 渇水の恐れも
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この先の天候は、東日本と西日本、沖縄・奄美は高気圧に覆われやすく、晴れる日が多いでしょう。日照時間は多い、または平年並みか多い予想で、降水量は平年並みか少ないでしょう。ダムの貯水率が低くなっている所もありますが、東日本や西日本では、渇水を解消するような天候とはならない見通しです。
一方、北日本の日本海側では、低気圧や前線の影響を受けやすい時期があり、降水量は平年並みか多い予想です。この先、東北北部では昨日20日に大雨となったばかりで、通常よりも地盤が緩むなど災害が発生しやすくなっている所もありますので、より一層注意してください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方