米FRB、0.25%利下げ決定=3会合連続、反対3人―26年下げ1回想定
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2025年12月11日 05:01 時事通信社

【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は10日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3会合連続で0.25%引き下げることを決めた。トランプ政権の高関税政策で物価は上昇基調にあるが、鈍化する雇用の下支えを優先した。2026年は0.25%幅で1回利下げを行う想定を維持し、インフレ動向に注意を払う。
新たな政策金利は年3.50〜3.75%で、22年以来3年ぶりの低水準。賛成9票、反対3票で決定した。トランプ大統領の指名を受けて今年9月に就任したミラン理事(前政権高官)が0.5%利下げを、シカゴ連邦準備銀行のグールズビー総裁ら2人が金利据え置きをそれぞれ主張した。
FRBは雇用最大化と物価安定という「2大責務」の間で難しいかじ取りを迫られており、7月の会合以降、決定は全会一致に至っていない。反対が3票出たのは19年以来6年ぶり。インフレリスクを巡って意見が割れ、異例の反対続出となった。
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