キリアン・マーフィ、『28年後...』3作目で復帰のウワサ 伝説作『28日後...』を振り返る

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2025年12月30日 12:10  クランクイン!

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映画『28日後...』場面写真  (C) 2002 DNA Films Limited. All Rights Reserved.
 人間を一瞬で凶暴化させる恐怖のウイルスに感染した<感染者>と感染を逃れたわずかな<人間>の命がけのサバイバルを描き、今もなおカルト的な人気を誇る伝説のホラー映画『28日後…』。その『28』シリーズ最新作であり、シリーズ史上最も救いのない“狂気と恐怖”が襲いかかる衝撃作『28年後... 白骨の神殿』が2026年1月16日に日米同時公開される。本作は、『28日後…』の続編となる『28年後』シリーズの2作目で、3作目には『28日後…』主人公のキリアン・マーフィが出演交渉中とウワサされている。世界中の期待が高まる今、シリーズの原点であり伝説の1作目である『28日後…』を振り返ってみたい。

【写真】懐かしの『28日後...』(2002)フォトギャラリー

 ノロノロと歩くゾンビが登場する従来のゾンビ映画から一線を画し、今や当たり前になった“猛スピードで襲う感染者”という新たな演出で世界に衝撃を与えた『28日後...』は、『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したキリアン、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞8部門受賞した監督ダニー・ボイル、『エクス・マキナ』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ『シビル・ウォー アメリカ最後の日』でも大きな話題を呼んだ脚本家アレックス・ガーランドという、アカデミー賞常連のトップクリエイター3人が駆け出しの頃に制作した傑作ホラー映画だ。そんな彼らが約23年ぶりに再集結して手掛けたのが、『28日後...』の続編で三部作となる『28年後』シリーズというわけである。

 2002年に製作され、日本では2003年に劇場公開された『28日後...』。舞台は、人間を一瞬で凶暴化させる恐怖のウイルス<レイジウイルス>が蔓延したロンドン。交通事故で昏睡状態だった主人公の青年ジム(キリアン)が目を覚ますと、いつも騒がしい街は荒れ果て、人の姿が忽然と消えていた。ワケのわからないままたどり着いた教会でジムが目にしたのは、大量の死体とウイルスによって凶暴化し変わり果てた人間の姿。ジムは感染を逃れたわずかな人々と共に安全な場所と生存者を探すべく、感染者が襲い来る中恐怖のサバイバルを繰り広げていく…。

 800万ドルという低予算で制作されるも、全世界の興行収入が8720万ドル超の大ヒットとなった同作には、観客の恐怖を増幅させる仕掛けが満載。特に、同作をきっかけにホラーの常識として定着するほど世界中を震撼させた“猛スピードで襲う感染者”の怖すぎる描写については、監督を務めたボイルが当時を振り返り「ゾンビというジャンルには入っていますが、私たちはもっと現代的なものとして描けないかを試みました。だから、死者でもアンデッドでもなく、怒りや他者への不寛容が顕現している“感染症にかかった病人”として描きました」とそのこだわりを明かしている。

 ほかにも、パンデミックによって荒廃した世界を表現するために家庭用ビデオカメラを使用しあえて粗い画質で映し出しているほか、誰もいなくなった街の異様な静けさを印象付けるために実際に早朝のロンドン市内を交通封鎖して撮影し、主人公の「Hello!」と叫ぶ声がむなしく街にこだまする衝撃の冒頭シーンを作り上げている。

 そんなボイルの精神はシリーズ最新作にも刻み込まれており、『28日後...』で描かれた感染拡大から28年後を舞台に、凶暴な感染者だらけの絶望の世界で生きていくしかない<人間>に焦点が当てられている。

 ボイルは本作の製作総指揮を務めており、「今、レイジウイルスはこれまで以上に蔓延しているようで、激しい怒りに駆られている人々は世界中のどこにでもいると思います。『28年後...』の制作当初、脚本家のアレックスは、2作目は悪の本質について描くと言っていました」と、本作で描く衝撃のテーマについて語る。

 さらに、「キリアンの登場はこの『28年後...』の三部作でみんなが待ち望んでいると思いますが、本作ではジミー・クリスタルが登場します。私はジミーが登場する脚本を読んで、『時計じかけのオレンジ』以来最も独創的な脚本だと衝撃を受けました」と絶賛した。

 ダニーが言及したジミーは、常軌を逸した狂気と抗い難いカリスマ性をもち、全員金髪でカラフルなジャージ姿のカルト集団<ジミーズ>を率いる本作の重要人物。“地獄”に魂を捧げるため人間を見つけては痛ぶって殺す凄惨な儀式を繰り返しており、悪の本質というテーマを象徴するキャラクターになっている。

 また、もう一人の重要人物は前作『28年後...』から登場している孤独な医者ケルソン。医師としての知識を活かし、『28日後...』以降シリーズが続く中、ほとんど明かされてこなかった<レイジウイルス>の謎に迫る姿が描かれるため、シリーズファン必見の重要作になっている。そんな本作は一足先に試写が上映された海外で高評価が続出中。人間たちがたどる悪夢のような顛末とは一体?

 映画『28年後... 白骨の神殿』は、2026年1月16日より全国公開。

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  • もう続編はいいよ。初回も続編も観たけど、待ってるうちにとしとって、観に行く気力も無くなるから。
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