「国宝」米アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート候補15作に “トム・クルーズ”後押しなるか

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2026年01月06日 09:50  日刊スポーツ

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映画「国宝」歌舞伎座大みそか特別上映会で舞台あいさつを行う左から李相日監督、中村鴈治郎、田中泯、横浜流星、吉沢亮、寺島しのぶ、見上愛、黒川想矢(2025年12月撮影)

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは5日(日本時間6日)、第98回アカデミー賞の国際長編映画賞のノミネート候補を発表し、日本代表の「国宝」(李相日監督)が15作に残った。昨年12月16日(同17日)に発表されたショートリストに、国際長編映画賞とメーキャップ・ヘアスタイリング賞で残っていた。


今後は、12日から16日まで映画芸術科学アカデミーの会員による投票が行われ、22日にノミネートが発表。授賞式は、3月15日に開催される。国際長編映画賞にノミネートされれば、邦画では役所広司(69)主演の24年「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)以来2年ぶり。受賞すれば、22年の「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)以来4年ぶりとなる。メーキャップ・ヘアスタイリング賞は、米国籍を取得したカズ・ヒロ(辻一弘)氏が18、20年と2度受賞しているが、日本国籍を持つ日本人が受賞すれば初となる。


「国宝」は作家・吉田修一氏(57)の同名小説の映画化作品。主演の吉沢亮(31)と少年期を演じた黒川想矢(16)が、主人公・立花喜久雄の50年の人生を演じた。抗争で父を亡くした喜久雄を引き取る上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎を渡辺謙(66)半二郎の実の息子で、生まれながらに将来を約束された御曹司・大垣俊介を横浜流星(29)、少年期を越山敬達(16)が演じた。吉沢と横浜が、歌舞伎俳優の中村鴈治郎(66)から1年半にわたって歌舞伎の指導を受けたことも話題を呼んだ。


6月6日の初日から11月24日までの公開172日間で、興行収入(興収)173億7739万4500円、動員1231万1553人を記録。03年「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(本広克行監督)が22年守った、173億5000万円の実写日本映画興収記録を22年ぶりに更新した。同12月30日までの208日で、興収184億7000万円、動員139万8000円を突破。同28日に発表された日刊スポーツ映画大賞では、作品賞、李相日監督(51)の監督賞、吉沢の主演男優賞、田中泯(80)の助演男優賞、瀧内公美(36)の助演女優賞、黒川の石原裕次郎新人賞と、史上最多の6冠に輝いた。


25年12月11日には、米ロサンゼルスで、米俳優トム・クルーズ(63)主催で上映会が行われた。李監督は、同17日に大阪松竹座で開催された「壽 初春歌舞伎特別公演」記念トークイベント「映画『国宝』と『京鹿子娘道成寺』」で、上映会について言及。最終候補にたどり着くまでに「トム・クルーズに見て応援してもらえれば」と配給の東宝関係者に要望し「正規ルートでお伝えした」ところ、クルーズ側が快諾し、自宅で鑑賞。翌日には「この映画は、あらゆる面が特別だ。できることはやりたい」と急きょ、ロスで上映会が開催されたという。李監督は「映画の感想を矢継ぎ早に…。圧がすごくて、1個、1個、何がすごいかとフルパワーだった。気が遠くなってしまった」と、クルーズの絶賛ぶりを振り返り、感謝。クルーズの上映会が、ノミネート入りの後押しになるか注目だ。

このニュースに関するつぶやき

  • そりゃまあ良くも悪くも「エキゾチック・ジャパン」の映画だから米国ではウケるだろう。むしろなぜ日本でウケたのか。現代日本人にとっても「カブキ」は「ファンタスティック」なのかな?
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