“朝ドラ”『風、薫る』17年ぶりふたりの主人公「芝居については話し合わない」明かした関係性と現場の裏側

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2026年04月10日 06:10  週刊女性PRIME

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撮影/廣瀬靖士ヘアメイク/豊田健治(見上)、住本彩(上坂)スタイリング/下山さつき(見上)、金田健志(上坂)衣装協力/IRENISA(THEWALLSHOWROOM)(見上)

 3月30日より、新たな連続テレビ小説『風、薫る』がスタート。時は明治15年。那須で暮らす、元家老の娘・一ノ瀬りん(見上愛)は父親を“コロリ(コレラ)”で亡くし、母親と妹の生活のために裕福な運送業の家へ嫁ぐ決意をした。

 一方、大家直美(上坂樹里)は東京のマッチ工場で低賃金で働く孤児。キリスト教会で育ったため、少し英語が話せる。まったく異なる環境で生きていたふたりが出会い、当時の概念にはなかった“看護”の世界に飛び込み、日本初の“トレインドナース(正規に訓練された看護師)”として成長を遂げていく。

夢だった“朝ドラの主人公”

――昨年9月にクランクインして半年強。“朝ドラ主人公”への反響、そして実感は?

見上「(主演の)発表が昨年の1月で。8か月ぐらい時間があったのですが、1年間の撮影を乗り切るためには“自分自身の人としての器を大きくしておかないといけない”と思い、自分の生活を大事にすることにチャレンジしました。ちゃんとごはんを作って家で食べるとか。そういう仕事以外のことに1回重きを置いて、自分自身を見つめ直す時間を多く取ってから撮影に臨みました。

 撮影が始まってからは、いろんな人に“楽しみにしてるよ”って言っていただけることがすごく励みになっています。現場でスタッフさんから“今、すごくいいシーンだった”って言っていただいたり、そういう身近な人の声も、より響く状態になっています。みなさんがこの作品に思いを持って、ちゃんと見てくださってることを感じられるのが今、すごく幸せだなと思っています。“もうあと半年で終わっちゃうんだ、寂しい”っていう感じです(笑)」

上坂このお仕事を始めてからずっと、いちばんの夢は“朝ドラの主人公になること”って言っていたので。正直、クランクインする前も、入った後も“朝ドラの撮影を今している”っていう実感がまだちゃんとないときもあって。夢のまま、走り続けている感覚です。

 日々たくさんの方に支えてもらいながらお芝居ができている環境は、とても恵まれていると思うので、少しずつ恩返しができるように。(放送が始まった)ワクワク感も緊張ももちろんあります。撮影は続いているので、目の前のことにしっかり向き合いながら、チーム一丸となって臨んでいきたいと思っています」

――お互いが演じている役柄の印象は?

見上「最初、直美は“なんてずる賢い子なんだろう”と思いました(笑)。でも、読み進めるにつれて、“この人は生きるために手段を選ばないと生きていけなかったんだな”とわかりました。実際お芝居で向き合ってみると、“本当に素直じゃないな”と思って、可愛くて仕方がなくて(笑)。本当はすごく優しいのに、言葉の選び方で損をしていたり。

 多分、素直になることで自分の心がさらけ出されることが怖くて、自分を過保護に守っていたりするところがあって。すごく強いはずなのに、ものすごく弱いところが魅力的だなと思いながら、直美に向き合っています」

上坂「りんはとっても感性が豊かでマイペースで、ちょっとおせっかいなくらいだけど(笑)、人の懐に入る優しさをすごく持っている。台本を読んでそう感じていました。今、実際にお芝居をしていて、りんの表情が本当に魅力的。顔に全部出る(笑)。

 リハーサルをしてみると、初めて受け取る側として出てくる感情がたくさんあるので、りんの表情はとても魅力的です」

お互いの頼りになるところ

――第1週の感想は?

見上「今は10週やそれ以降を撮っているのですが、りんとして第1週での出来事をたびたび思い出しながら前に進んでいます。映像を見て“こういうことがあったから、りんちゃんは看護婦を目指そうと思ったんだな”と改めて認識して。もう一度、身が引き締まるような気持ちになりました。

 第3週ぐらいまで、ものすごい速さで物語が進んでいくのですが、ふたりがこれから先の人生をどう歩み、看護婦になる決断をするのか、すごく大切な時間になるので。見逃さずにしっかり見ていただけたらなと思っています

上坂「第1週の映像は、先に休みの日にひとりで見たんですけど。あの……泣いてしまって。『風、薫る』がいよいよ始まるんだって改めて感じたのと、音楽や主題歌、ナレーション……いろんな人が携わってひとつの作品を作り上げてくださっている。その一員に自分もなれている実感が一気に湧き上がってきました

――“朝ドラ”としては珍しいバディものである『風、薫る』。お互いの頼りになるところは?

ふたり「(顔を見合わせて)あはははは」

見上「お互い恥ずかしくなっちゃう(笑)」

上坂たくさんあります! これは、りんという役にも共通する部分だとすごく感じるんですけど、とにかく周りをよく見ていて、気遣いが素晴らしい。っていうか、もう人間性が素晴らしすぎて!」

見上「どういう顔で聞いていたらいいの?(照)」

上坂「常に周りを見ていて。私がちょっと行き詰まったときは、さっと助けてくれるし。隣にいるだけでとっても心強くて。日々、甘えさせていただいています」

見上「ありがとうございます。樹里ちゃんとは実年齢が5歳違うんですが。自分が20歳のときは現場でうまくコミュニケーションを取れていなかったけど、樹里ちゃんは最初から言わなきゃいけないことはしっかり言えるし、相手の話を聞いて“そっちのほうがいい”と思ったらすぐに切り替える柔軟さもあって。“これから年齢を重ねたら、どうなるんだろう”ってドキドキしますね(笑)。

 あと、直美はすごく突っ張っているキャラクターで、りんとしては放っておけない。樹里ちゃんが持ってる優しさみたいなものが、直美にもすごくにじみ出ているからだと、日々感じています」

現場では「たわいない話」

――ふたりは現場でどんな話を?

見上お芝居については話し合わないスタイルでやらせてもらっています。基本的に、監督を通してお話をしたほうがスムーズにいくことが多いので。何、話してるかな?」

上坂最近は愛さんのおすすめの家電を教えてもらったり(笑)

見上「生活に関する話をすごくしてるよね」

上坂「最初に会ったときは、ふたりとも掃除が苦手、みたいな(笑)。本当にたわいない話を」

見上ずっとしています(笑)。“朝ドラ”特有だと思うのは出演者の方の人数がすごく多いこと。私は直美のコミュニティーの方とは共演してないのに、スタジオの前では一緒にお話ししたりとか。そういうのがいっぱいあって楽しいです!

見上さんに聞いた「苦労していることは?」

「私は撮影前に栃木言葉の練習を始めて。先生と台本だけじゃない会話をいっぱいして。実際にロケ地に行くと栃木弁でしゃべってる方がいっぱいいらっしゃって、それにもすごく助けられ、だんだんなじんだんですが、逆に今、栃木言葉を抜くのが大変で(笑)。“今日は全部標準語でしゃべれた!”と思って監督に“どうでしたか?”って聞くと、“いや、出てましたけど……”みたいな(笑)」

上坂さんに聞いた「苦労していることは?」

「直美は英語をしゃべるシーンが出てくるので、私も撮影前から英語の稽古を始めて。今も撮影と同時進行で続けています。日々、課題がたくさん出てきて、とっても苦労はしているんですけど、でも直美にとって英語はひとつの武器。発音ができるようになって、次に感情を入れて話してみると、またニュアンスが違ったり。そのバランスは英語の先生や監督と相談しながら、大事にしています」

取材・文/池谷百合子

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  • トレンドナースがよくわからないけど、当時の男尊女卑とか女性の逆境を見せつけられるドラマですね
    • イイネ!4
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