ミツビシが新型『パジェロ』を世界初公開。国内7年ぶり復活の5代目は新世代フラッグシップとして大幅進化を果たした 9月2日、三菱自動車はクロスカントリーSUVの新型『PAJERO(パジェロ)』を世界初公開した。国内7年ぶりの復活となる5代目は、これからの三菱自動車ブランドを象徴する新世代フラッグシップモデルとして大幅進化。今後は日本を含め、世界約100カ国に順次展開される。
かつて一世を風靡したパジェロは、1982年の初代モデル誕生以降、4世代にわたり世界170以上の国と地域で累計325万台以上が販売されてきたミツビシが誇る四輪駆動クロスカントリーSUVだ。モータースポーツでも1983年から世界一過酷なラリーとして知られるパリ・ダカールラリー(現ダカールラリー)で7連覇を含む通算12勝を挙げる活躍をみせた。
そのパジェロは国内仕様が2019年、海外向け仕様は2021年に生産終了となっていたが、2026年5月に国内7年ぶりの復活がミツビシから宣言。3連メーターを想起させるマルチメーター、ラダーフレーム採用などの先行情報を経て、いよいよ9月2日にワールドプレミアされた。
5代目となる新型パジェロは、初代モデルから一貫して培ってきた悪路走破性・信頼性[Confidence]、快適性と扱いやすさ[Comfort]を両立させるという商品思想を継承・進化させながら、今回新たにフラッグシップモデルにふさわしい上質さ[Prestige]を付加。全方位にわたって大幅進化を遂げている。
エクステリアは、初代モデルから受け継ぐ水平基調のスクエアで塊感のある力強いプロポーションをベースに、パフォーマンスを表す力強いフェンダーや立体感あふれるボディに進化。フロントフェイスは日本の剣道に通じる内面の強さを表現し、グリルは日本のものづくりの精巧さを表現する横桟タイプと、無駄のない機能美や高強度をイメージさせるハニカムタイプの2タイプを設定。ヘッドライトは先進感あふれる特徴的なT字型を採用した。
サイドには初代モデルのロールバーから着想を得たCピラーを採するほか、リヤには歴代モデルの背面タイヤを想起させるヘキサゴンデザインモチーフを採用するなど、パジェロらしさと先進性を融合させた、新世代のフラッグシップモデルにふさわしい外観デザインが与えられた。
インテリアにも初代から受け継ぐ水平基調インストルメントパネルを採用し、優れた機能性と上質な室内空間を両立。視認性に優れた2枚の14.3インチ大型ディスプレイで構成されるモノリスディスプレイは、パジェロ伝統の3連メーターを現代的に進化させたマルチメーターを含む直感的なグラフィックスをもたらす。また、インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸『木目込み』に着想を得た縫製技法を施したソフトマテリアルを用いることで、フラッグシップモデルにふさわしい立体感と上質感が表現された。
歴代パジェロが誇ってきた悪路走破性や信頼性については、新型では、世界中の過酷な環境で磨き上げてきた4WDシステム『SS4-II』を継承しながら、新たに車両運動統合制御システム『S-AWC』を採用することでオールラウンドでの高次元な走りを実現。エンジンにはワイドレンジのシングルVGターボを採用した専用開発2.4リッタークリーンディーゼルを搭載し、新開発のスポーツモード付き8速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。
ボディには長年にわたるラリーでの知見や過酷な環境下で鍛え上げた高剛性ラダーフレームを採用。高張力鋼板の採用拡大で軽量化を図るとともに、フレーム断面積の拡大などでねじり剛性と曲げ剛性を大幅に高め、操縦安定性と乗り心地を両立しつつ、高い信頼耐久性を誇るという。
サスペンションにはフロントにダブルウィッシュボーン式独立懸架、リヤに新開発の5リンク式リジッドが装備され、優れた路面追従性と高い悪路走破性を確保するとともに、自然なステアリングフィールとフラットで快適な乗り心地を実現した。新型では長距離移動や荒れた路面でも乗員が快適に過ごせることを目標にボディマウントを強化。荒れた路面や悪路でも不快な振動を抑えるとともに、操縦性や乗り心地を向上させ、走りの質感を高めている。
そのほかにも徹底した遮音対策による高い静粛性や2色のテーマボディカラー、先進の予防安全・運転支援技術などを搭載する新型パジェロ。ミツビシによると、2026年度は生産拠点であるタイを皮切りに、日本、オーストラリアに投入され、次年度以降にはアセアン、中南米および中東など世界約100カ国に順次展開される計画とのことだ。新型パジェロの詳細はミツビシのスペシャルサイト(https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/pajero/special/)まで。
[オートスポーツweb 2026年09月02日]