2位・ロッテ、リリーフ陣が魂の投球!

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2020年11月01日 19:20  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテの東條大樹
◆ 3位・西武と「1.5差」に…

 2位・ロッテは、楽天との3連戦の3戦目は3−3の引き分け。3位・西武が、ソフトバンクに勝利したため、ゲーム差が『1.5』に縮められた。

 初回に清田育宏の2ランで先制しながらも、先発・岩下大輝が4回8安打3失点とピリッとせず降板。1点を追う7回にわずか1安打に抑え込まれていた楽天先発・瀧中から4番・清田がこの日チーム2本目となる安打を放つと、菅野剛士が四球で出塁し一、二塁。続く井上晴哉が代わった牧田和久から四球を選び満塁とすると、前日から7番に下がった安田尚憲の適時打で同点に追いつく。流れはマリーンズに傾きかけたが、田村龍弘が二ゴロ、藤岡裕大が遊ゴロで勝ち越しとまではいかなかった。

 7回のチャンスで1本が出ていればというところはあったが、クライマックス・シリーズ進出を争う厳しい戦いが続く中で、結果的に“負けなかった”ことは評価できるのではないだろうかーー。

◆ リリーフ陣が素晴らしい働き

 この試合を落とさなかったのも、リリーフ陣のおかげだ。先発・岩下の後を受けて5回からマウンドにあがったフローレスが、イニングをまたいで1回2/3を無失点。2−3の6回二死満塁で、3番手で登板した東條大樹は、試合前までマリーンズ戦の打率.366、12本塁打、32打点の浅村栄斗を武器である外角のスライダーで空振り三振に斬りピンチを脱した。

 1点ビハインドの7回はセットアッパー・唐川侑己は、4番・島内宏明、5番・鈴木大地、6番・ロメロを、わずか10球で三者凡退に抑え、その裏の同点劇に繋げた。

 3−3の8回は、3連投中だった澤村拓一ではなくハーマンが登板し、走者を出しながらもしっかりとスコアボードに0を入れた。同点の9回は守護神・益田直也が魂の投球で、1イニングを10球に抑えた。昨季までチームメイトだった鈴木大地を147キロのストレートで左飛に打ち取った後、ガッツポーズを見せ、この試合にかける強い想いが伝わってくる投球だった。

 試合は9回で決着がつかず延長戦に突入し、10回は主にビハインドゲームで投げることの多い小野郁がマウンドへ。力強いストレートで、楽天打線をねじ伏せるパワーピッチング。この日投じた10球中5球ストレートを投げたが、全て150キロを超えで、辰巳涼介を空振り三振に仕留めたストレートはこの日最速タイの153キロだった。

 5回以降はリリーフ陣が踏ん張り楽天打線を4安打、8奪三振、2与四球、無失点。10月は8勝17敗と大きく負け越し、チーム打率は.208、65得点と低迷したが、投手陣は月間チーム防御率リーグ2位の2.91。10月は益田、澤村が敗戦投手になることがあったものの、救援防御率もソフトバンクに次ぐ2.51と安定した数字だった。

 この日3連投中だった澤村が投げなくても、小野、さらには8試合連続無失点中の東條、再昇格後はロングリリーフを中心に8回1/3を投げて無失点のフローレスがおり、ブルペン陣の層は最終盤でさらに厚くなった。

 開幕から安定して上位にいるのも、リリーフ陣の働きが非常に大きい。シーズンも終盤戦に入り疲れもあると思うが、残りは6試合。クライマックス・シリーズ進出するため、リリーフ陣の頑張りは必要になってくる。最後の最後まで、チームの勝利のため腕を振り続けて欲しい。

文=岩下雄太

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  • 勝負どころが全くわからい馬鹿井口。案の定、御贔屓藤岡に撃たせる。当然、撃てない訳です。この超貧打の展開で負けなかったのが奇跡です。
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