日本赤十字社は18日、コロナ禍の影響で関東甲信越における血液の在庫量がひっ迫しているとして献血の協力を呼びかけた。これまでも在庫量は減少傾向にあったが、11月第1週の週末以降、激減している。
日本赤十字社によると、関東甲信越1都9県では、コロナ禍の影響で献血者が減少する一方で、9月以降の医療機関への供給量は前年実績を上回るほど増加しているため血液在庫量は減少。10月の供給量に対する献血量を400ml献血に換算すると、5,000人分が不足しているという。
ホームページで公開されているグラフによると、適正在庫は約1万800人分。日本赤十字社は、これまでも定期的に献血の呼びかけを行っているため、11月6日の発表では一時、在庫が適正量を超えるまで回復したが、その後の1週間で激減。これは、早急に在庫量の増加が必要な状況で、「このままでは、輸血医療に支障をきたす可能性」があるという。
日本赤十字社は、「患者さんが安心して治療が行えるように、どうか今すぐお力を貸してください」と呼びかけている。