● 阪神 1 − 2 巨人 ○
<12回戦・甲子園>
巨人は延長10回までもつれた接戦を制し4カードぶりの勝ち越し。貯金2で28日から始まる交流戦に臨むことになった。
体調不良から復帰した先発・菅野は5月11日のヤクルト戦(神宮)以来の先発登板。初回は先頭の1番・近本をスライダーで空振り三振に仕留めるなど3者凡退の好スタートを切った。2回は二死から6番・ノイジーに四球を与えたものの後続をピシャリ。3回以降は再びテンポ良くアウトを重ね、4イニング連続3者凡退で6回までノーヒット投球を続けた。
0−0のまま迎えた7回も先頭の2番・中野を左飛に仕留めたものの、続く3番・森下に右中間への二塁打を許しノーヒットノーランの可能性は消滅。続く大山にも左前打を許し一、三塁のピンチを招くと、5番・渡邉に右前適時打を許し先制点を失った。
7回一死までノーヒット投球を展開したものの、森下に初安打を許してからまさかの3連打を浴び降板。それでも、7回途中3安打1失点と体調不良の影響を感じさせない快投を披露したが、打線の援護なく今季5勝目はお預けとなった。
菅野を援護したい打線は阪神先発・才木に7安打を浴びせるも、好機での一本が出ず8回までゼロ行進。それでも0−1で迎えた9回、4番・岡本和が9号ソロを左中間席へ運び土壇場で試合を振り出しに戻した。
延長10回は代打・岸田の右前打などで一死一、三塁の好機を作り、1番・丸の中犠飛で勝ち越しに成功。これが決勝点となり、9回裏をパーフェクトに抑えたドラフト1位の西舘に、うれしいプロ初白星が記された。