「踊る」亀山千広プロデューサー「最後の室井慎次を見届けてほしい」柳葉敏郎との“喧嘩別れ”も告白

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2024年10月30日 18:12  ORICON NEWS

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最後の室井慎次を見届けてほしいと語った亀山千広プロデューサー(C)ORICON NewS inc.
 映画『室井慎次 敗れざる者』(公開中)、『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開※11月8日から3日間限定先行上映あり)の“緊急特別捜査会議”と題した記者会見が都内で30日に開催され、「踊る」シリーズの生みの親である亀山千広プロデューサー(以下、P)と臼井裕詞フジテレビジョン ドラマ・映画制作局長が出席。「なぜ、今、室井慎次の映画を製作したのか?」「なぜ、二部作での上映なのか?」など、再始動にまつわる裏事情を明かしながら、亀山Pは「最後の室井慎次を見届けてほしい」と訴えた。

【写真】室井慎次への思いを語った亀山千広プロデューサーと臼井裕詞氏

 1997年の連続ドラマ『踊る大捜査線』で描かれた、“青島と室井の約束”から27年の時を経て、プロデュース・亀山千広、脚本・君塚良一、監督・本広克行が再集結し、「踊るプロジェクト」再始動。室井を主人公にした『室井慎次 敗れざる者』が10月11日より劇場公開され、2週連続で週末観客動員数1位(※興行通信社調べ)を記録するなど、人気の健在ぶりを見せつけた。

 「なぜ、今、室井慎次の映画を製作したのか?」について亀山Pは、「柳葉敏郎さんを室井から解放してあげたい」と語り始めた。

 「27年前に室井を演じてから柳葉さんは、スリーピーススーツを着るような(室井のイメージと被るような)役や反社会的勢力の役、凶悪犯の役のオファーは一切お断りしてきたという話を聞いていまして、それくらい室井のイメージを払拭したいと思ってきたと同時に、室井を大切にしてきてくださった。いい加減、柳葉さんを解放してあげないといけない」(亀山P)。

 それを最初に言い出したのは、脚本家の君塚良一氏だった。一昨年12月ごろ君塚氏から相談を受けた亀山Pはすぐに賛同。「最後の室井の作品をつくろう、となった時に、BSのスペシャルドラマ1本で終わらせたくない。とはいえ、君塚さんのプロットはスペシャルドラマ4本分くらいあって、BSフジでは予算的に難しい」と思った亀山Pは、フジテレビの臼井氏に相談。結果、「映画を2本やったらどうか」(臼井氏)という案に着地したという。

 柳葉側には、まず臼井氏から出演を打診。しかし、「柳葉さんにとって室井慎次は、人生で最も大事なキャラクター、宝物だという思いもあり、荷が重いという気持ちもあったと思う」と断られたという。

 次に亀山Pが柳葉に「室井に決着をつけましょう」と直談判。白熱するあまり、「じゃぁ、やめるか」「やめましょう」と“喧嘩別れ”したことは事実のようで、亀山Pは「お互いにクールダウンするために席を立っただけですよ」と弁解しつつ、「その翌日、柳葉さんからOKの返事を電話でいただきましたが、僕は衣装合わせの日まで会って謝る機会も失っていた」と今だから話せるとばかりに打ち明けていた。

 柳葉に「決着」をつけてもらうために君塚氏が書き上げた「最後の室井慎次」の物語は、余計なものをそぎ落としても「映画2本分」にならざるを得なかった。

 亀山Pは「舞台あいさつで柳葉さんも“感謝”を口にしていますが、僕らも柳葉さんに、室井慎次に感謝しかない。感謝って言葉にするのは簡単ですけれど、表現するのは難しくて、それを映像化するとどうなるのか。それが今回の映画になりました。観客の皆さんへの感謝も当然あります。劇場でサプライズを与えられるように『室井慎次 生き続ける者』は今、最後の仕上げをやっているところです」と、サプライズをにおわせて会見を締めくくっていた。

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  • ウルトラマンの役者さんがドラマの悪役で見かけるのは子ども心にちょっと複雑なものがありましたが柳葉さんも似たような感覚があったのでしょうか。
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