第2次石破内閣は発足から一夜明けた12日午前、定例の閣議を首相官邸で開き、本格的に始動した。石破茂首相は13日に予定する副大臣・政務官人事の調整も進める。
首相は少数与党での政権運営となったことを踏まえ、「多様な意見をできるだけ丁寧に反映しながら事の解決に当たりたい。同時に濃密かつ迅速な対応をしたい」と語った。官邸で記者団の質問に答えた。
林芳正官房長官は記者会見で、自民党の派閥裏金事件に関与した議員を副大臣・政務官に登用するのかを問われ、「所管分野の状況や本人の手腕、経験などを総合的に勘案し、判断していきたい」と述べるにとどめた。
新たに入閣した鈴木馨祐法相は閣議後の会見で「国民生活の基盤を守る重要な使命を担う法務行政を預かることになり、身の引き締まる思いだ」と強調。江藤拓農林水産相も「大胆に農政を運営しようと思っている。野党の意見にも真摯(しんし)に耳を傾けたい」と意気込みを語った。
公明党の中野洋昌国土交通相は「国民の命と暮らしの安全・安心に直結する重要な分野なので、しっかり身を引き締めて職務にまい進していきたい」と決意を示した。
記者団の取材に応じる石破茂首相=12日午前、首相官邸