APECの首脳会議などに出席するため南米を歴訪中の石破総理ですが、各国首脳との写真撮影を欠席するなど、ハプニングも起きています。外交の場で日本の存在感は発揮できているのでしょうか。
きのう、APEC首脳会議の閉幕に合わせ行われた各国首脳らとの写真撮影。アメリカのバイデン大統領や中国の習近平国家主席も参加しましたが、そこに石破総理の姿は見えません。
実はこの頃、石破総理は、日系人で初めてペルーの大統領に就任し、今年9月に亡くなったフジモリ元大統領の墓に献花をおこなっていたのです。石破総理は集合写真の撮影までに戻る予定だったものの、事故渋滞に巻き込まれ、写真撮影を欠席したといいます。異例の事態に日本政府は…
林芳正 官房長官
「(撮影欠席が)首脳会議自体の成果や各国首脳との関係構築に影響を与えたというふうには考えておりません」
各国首脳らとの“接触の機会”を失うこととなった石破総理ですが、ペルー訪問中にはバイデン大統領ら各国の首脳と個別の会談をおこないました。中国の習近平国家主席との初めての会談ではこの表情。
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石破総理
「(日中)両国の間には発展に向けた大きな可能性が広がっていると同時に、多くの課題や懸案が存在しております」
強い態度で両国間の懸案について主張をぶつけた石破総理。ただ、心中は穏やかではなかったようです。
石破総理(周囲に対し)
「今までに感じたことがない威圧感が習主席にはあったな」
一連の日程を終えた後には、アメリカのトランプ次期大統領との面会も摸索していましたが、見送られることとなりました。
石破総理
「法律上の制約もあって、現時点においてはトランプ次期大統領との会談はいずれの国ともおこなわないという説明を受けている」
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思い通りにいかない“外交の洗礼”を受ける中、外交でどのような存在感を示すことができるのか、手腕が試されています。