算数・数学と理科の習熟度を調べる国際調査で、日本の小中学生が高い水準を維持していることが分かりました。
この調査はIEA=国際教育到達度評価学会が4年に一度行っているもので、先進国と途上国あわせて65の国と地域が参加して行われました。
それによりますと、小学4年と中学2年を対象に去年実施した算数・数学と理科の知識や習熟度を調べる調査で、日本の平均点は、▼小学4年の算数が58か国中5位、理科が6位。▼中学2年の数学が44か国中4位、理科が3位と、高い水準を維持しています。
一方、「算数・数学、理科は苦手だ」と答えた小中学生の割合は前回調査が行われた2019年から増加。特に小学4年の算数では44.3%と、およそ8.8ポイント増えました。
また、調査では小中学生いずれも男子より女子のほうが理数教科への苦手意識が高いことも分かりました。
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文科省の担当者は「理数科目への苦手意識については重く受け止めたい。子どもたち自身が主体となって課題を見つけ、解決できるよう促していく“探求型”の指導方法を探り、苦手意識をなくしていきたい」とコメントしています。