土日はJPCZで大雪警戒 北陸は24時間降雪量80センチ 東京など晴れる所も極寒

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2024年12月27日 17:52  日本気象協会

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日本気象協会

土日はJPCZで大雪警戒 北陸は24時間降雪量80センチ 東京など晴れる所も極寒

今年最後の土日は、年末寒波の影響で、大雪が長引きそうです。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)により、24時間降雪量は北陸の多い所で、28日18時まで80センチ、更に29日18時まで50センチ予想です。西日本の平地でも大雪となるので、帰省ラッシュを直撃して、交通機関が乱れるおそれがあります。東京など晴れる所でも、風が冷たく、体感は極寒が続きますので、体調管理にもご注意ください。



●28日(土)強い寒気が南下 警報級の大雪のおそれ


2024年最後の土日、警戒すべきは「大雪」と「寒さ」です。

28日(土)は、冬型の気圧配置が強まるでしょう。そして29日(日)にかけては、本州付近の上空約5500メートルには氷点下30℃以下の、強い寒気が流れ込む見込みです。

このため、東・西日本の山沿いを中心に雪が強まり、警報級の大雪になる所もありそうです。


●雪が強まるのは いつ? どこ?


詳しく見ていきます。

28日(土)は、北海道では、朝晩は雪が降り、吹雪で見通しが悪くなる所もあるでしょう。東北の日本海側は、午前中を中心に、雪や吹雪となりそうです。

関東から西の太平洋側は、東京都心など平野部では、晴れる見込みです。ただ、寒気が強いので、群馬県・栃木県の山沿い、埼玉県の秩父など、雪雲の流れ込む所がありそうです。東海地方でも、岐阜県北部では、雪の降る所があるでしょう。

北陸〜九州は、日本海側を中心に雪や雨が降り、標高の高い所を中心に大雪となるでしょう。

普段、あまり雪の降らない中国、四国や九州でも、午前中を中心に、雪雲がかかりそうです。峠で雪化粧するだけでなく、四国など、平地で大雪となる所もあるでしょう。

ちょうど、帰省ラッシュと重なるタイミングなので、積雪や路面の凍結により、道路だけでなく、鉄道や飛行機などの交通機関にも、影響がでるおそれがあります。お出かけの際は、最新の情報を確認してください。


●大雪の原因は「JPCZ」


今回、特に雪を強める原因が「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」です。

冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。

この収束帯のことを「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」と言うのです。


●29日(日)にかけて予想降雪量は?


今回は、JPCZが北陸付近にかかり続けるため、29日(日)にかけて、積雪が急増するでしょう。

27日18時から28日18時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
関東甲信地方 50センチ
北陸地方   80センチ
東海地方   60センチ
近畿地方   40センチ
中国地方   50センチ
四国地方   15センチ
九州北部地方 20センチです。

さらに、28日18時から29日18時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
関東甲信地方 20センチ
北陸地方   50センチ
東海地方   50センチ
近畿地方   20センチです。

大雪による交通への影響に、注意・警戒が必要です。また、電線や樹木への着雪、なだれにもご注意ください。


●晴れる所でも 極寒が続く


一方、土日は、東京都心など晴れる所でも、寒さが続くでしょう。

最高気温は、札幌では土日とも氷点下、仙台や新潟は4℃〜5℃くらいの予想です。関東から九州は10℃前後の所が多いですが、こちらも北よりの風が強まるので、体感的には、気温の数字よりも寒く、昼間も、極寒でしょう。

さらに、晴れる所では、空気の乾燥も続くため、風邪やインフルエンザに、かかりやすくなりそうです。年の瀬に、体調を崩さないよう、十分お気をつけください。



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  • 今思えば昨年末は雪無かったなぁ・・・地震発生時にスウェットにサンダルで外に飛び出したくらいだったから
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