限定公開( 3 )
「すごいVTR作っていただいて、すごい見てて思い出してやばいっすね。いま感情が」
2月2日放送の『人生で1番長かった日』(日本テレビ系)で、涙を堪えながらこう語ったのはSUPER EIGHT・横山裕(43)。番組内で明かされた壮絶な半生や、兄弟の絆が大きな反響を呼んでいる。
本番組はドラマチックな人生を歩んできた出演者の人生を、本人取材をもとに再現ドラマや秘蔵映像で深掘りするトークバラエティー。横山が選んだ「人生で1番長かった日」は、いまから約9年前の’16年6月18日。この日は大切な弟の結婚式で、兄として特別な思いを込めてサプライズを披露した日だった。
横山は幼い頃に両親が離婚。のちに母親が再婚し、父親の違う6歳下の二男・ツトムさんと8歳下の三男・ミツルさんの兄として複雑な家庭環境で育ったという。
家族思いだった横山は中学を卒業すると高校へは進学せず、建設会社で働いて家計を助けていた。10代で“一家の大黒柱”となったが、母親が旧ジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)に履歴書を送ったことで芸能界入りを果たすことに。母親は誰よりもアイドルの道を応援してくれていたといい、VTRを見ていた横山はハンカチで何度も涙を拭っていた。
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しかしある日、母親にがんが見つかってしまう。手術は成功したものの、母親は昼も夜も働き詰めの生活を送っていたとのこと。「オカンと弟たちのためにも、この道で成功したい」との思いで仕事に励んでいた横山は、次第に稼ぎも得られるようになり、弟たちの面倒を見ているうちに父親のような自覚が芽生えたという。
VTRでは横山が弟たちに、「嫌なこともあるかもしれないけどグッと耐えろ」「でも乗り越えたら絶対いいことある。だからお前ら、辛いことから逃げず乗り越えろ」と一喝するシーンも紹介されていた。
■コンサート当日に最愛の母親が急逝、弟はショックで記憶喪失に
そんななか’10年5月16日に、最愛の母親との別れが突然訪れる――。青森でのコンサート直前に、ツトムさんから母親が虚血性心疾患で突然倒れたとの連絡が入ったのだ。
母親はそのまま息を引き取り、死に目には会えなかった横山。奇しくも当日のコンサートでは、大好きな母親を思って歌詞を書いた楽曲『オニギシ』がセットリストに入っていた。さらに母親が亡くなったショックでツトムさんが倒れ、記憶喪失になってしまったことも。横山はその後、弟たちと生活しながら母親の代わりに2人の成長を見届けてきたという。
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そして月日が流れ、迎えたツトムさんの結婚式。横山はミツルさんとともに披露宴でのサプライズを計画し、仕事の合間を縫って3カ月間トランペットを練習。最愛の弟の門出に、福山雅治(55)の楽曲『家族になろうよ』を演奏したのだった。演奏の直前にはツトムさんから感謝の手紙を読み上げられ、涙腺が崩壊していたという横山。当時の演奏を収めた実際の映像が流れると、「むちゃくちゃ泣いてたな、この時」と回想していた。
「中学卒業後、建設会社で働きながら芸能活動をしていた横山さんは、昨年末に出演したバラエティ番組でも『テレビ局までニッカポッカで行って、めっちゃ怒られたことあります』と明かしていました。またデビュー後に母親が再婚相手である義父と離婚したそうで、いっそう“自分が弟たちを支えないといけない”との気持ちが強まったといいます。
VTRでも母親が亡くなった後は弟たちと生活していたと紹介されていましたが、横山さんは過去のインタビューでも“弟たちの面倒を見続けていた”と語っていました。二男のツトムさんは高校卒業後に就職し、三男のミツルさんは税理士に。大学費用は横山さんが全額出してあげたそうです。また横山さん自身も’15年に番組企画で高卒認定試験にチャレンジし、猛勉強をして一発合格を決めていました。まさに、“努力の人”といえるでしょう」(芸能関係者)
■朝ドラデビュー作では亡き母親と重ねて涙を流したシーンも
昨年にはグループのデビュー20周年を迎え、現在も第一線で活躍する横山。’22年度後期放送のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』ではヒロインの兄・悠人役を好演し、俳優として高い評価を得ていた。
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「本作で朝ドラデビューした横山さんは、インサイダー取引の疑惑が持ち上がり一時は自暴自棄に陥ったものの、家族に支えで立ち直ることができたという役どころでした。横山さんも手応えを感じていたようで、会員制ブログでは共演者への感謝の気持ちとともに、個人的な感傷も綴っていました。亡き父の仏壇の前に座ったシーンでは実母と重ねて涙が止まらなかったそうで、“オカンが見守ってくれた”といった思いが明かされていました」(前出・芸能関係者)
壮絶な半生を兄弟で乗り越えた横山に、胸を打たれた視聴者も少なくなかったようだ。番組終了後には「TVer」でも再度視聴したというファンもおり、Xではこんな声が相次いでいた。
《せっかくなのでTVerで観てるんだけど再現見ながらワイプで泣いてる横山さん見てるだけでもう胸が締め付けられる。いつもオカンの話してたもんな…》
《横山くんの話涙がとまらなかった うまく言葉が浮かばないけど素晴らしい人なんだって知った》
《横山さんのエピソード、ボロ泣きしてしまった…やっと涙止まった 本当に素敵な兄弟で家族だよね…横山さんが弟さんのことお話するとき、すっごくいい表情するもん》
《横山裕くんの家族のエピソードを聞いてこの人が朝ドラで遥ちゃんのお兄ちゃん役で本当に良かったと思った。あの若さで家族の大黒柱になって家族を支えてきて辛かったはずなのに弟さん達のためにアイドル活動を頑張って結婚式でツトムさんのためにトランペットの演奏素敵だった》
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