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この先は春の天気の特徴である短い周期で天気が変化するでしょう。特に次の週末の15日(土)〜16日(日)は雨や風が強まり、「春の嵐」となる可能性があります。3月下旬になると、続々と桜の開花の発表がある見込みで、いよいよ桜の季節に入るでしょう。
●1週目(10日〜16日)短い周期で天気は変化 次の週末は「春の嵐」
3月に入り年度末を迎えていますが、天気も春の特徴である短い周期で晴れや雨を繰り返すでしょう。次の週末の15日(土)〜16日(日)には雨や風が強まり「春の嵐」となりそうです。こちらも春の特徴である「気温の大きな変化」と「花粉」にも注意が必要です。また、3月下旬になると、いよいよ桜の開花の発表がありそうです。では、天気を詳しく見ていきましょう。
明日10日(月)は、移動性の高気圧に覆われて、日中は全国的に晴れるでしょう。高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込む九州では、夜になると雨の降る所がありそうです。
明後日11日(火)も、高気圧に覆われ晴れる所が多くなりますが、高気圧の中心が日本の東に移動するため、西日本の太平洋側では、湿った空気や気圧の谷の影響を受けるでしょう。近畿や四国、九州南部は雨の降る所がありそうです。
12日(水)〜13日(木)は、前線が日本列島を通過する見込みです。雨や雪の降る所が多く、前線に向かって湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になる所もあるでしょう。雷雨や降り方が強まることもありそうです。低気圧が近づく、北海道でも荒れた天気になる可能性があります。
14日(金)は、低気圧や前線が日本列島から離れるため、晴れる所が多くなりますが、天気の変化は早いでしょう。15日(土)になると次の前線を伴った低気圧が近づき、西日本から天気が崩れ、16日(日)は全国的に雨や雪が降る予想です。12日〜13日より、暖かく湿った空気が流れ込み、雨や風ともに強まり、「春の嵐」となるでしょう。暖かい空気は北日本まで届き、雪ではなく雨の所が多く、雪マークが付いている札幌も湿った雪となりそうです。気温の上昇と大量の雨で、雪が多く積もっている所では雪どけが急速に進む恐れもあります。なだれや屋根からの落雪、川などの増水にご注意ください。
気温は平年並みか高い日が多いでしょう。特に週半ばにかけて平年を大きく上回り、関東から九州にかけて、20℃くらいまで上がる所もありそうです。昼間は上着が邪魔になるくらいの暖かさでしょう。その分、花粉は多く飛散しますので、花粉症の方は十分にご注意ください。14日(金)以降は寒気の影響を受ける北日本や天気の崩れもあるため、気温の上昇は少し抑えられるでしょう。また、札幌は最高気温が13日(木)は10℃、14日(金)は3℃と7℃も下がる予想です。気温の変化が大きいため、体調を崩さないようにご注意ください。
●2週目(17日〜22日)気温の変化は引き続き大 体調管理に注意
期間後半に入ると、移動性の高気圧が西〜東日本を広く覆うため、広く晴天が続くでしょう。北日本は気圧の谷が2〜3日の短い周期で通過する影響で、日本海側を中心に雪や雨の降る所がありそうです。
19日(水)〜20日(木:春分の日)は、近畿は気圧の谷の影響で雨が降るでしょう。
最高気温は、前半は西日本で平年より低くなりますが、全国的に日に日に気温が高くなる傾向で、期間後半は春本番の陽気となるでしょう。札幌は3℃〜8℃、仙台は9℃〜15℃、新潟は8℃〜13℃、東京は15℃〜18℃、名古屋13℃〜18℃、大阪は11℃〜17℃、福岡は10℃〜18℃の予想です。朝晩と日中の気温差が大きい日や、暖かい日の翌日は寒くなるなど、気温の変化は比較的大きくなります。最新の天気予報で予想気温をチェックして、服装で上手に調節しましょう。
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●桜の季節へ 各地の開花日は?
西日本と東日本では、2月はたびたび強い寒気の影響を受け、厳しい冷え込みになりました。寒暖差が大きいものの、3月中旬からは暖かい日が多くなる予想です。3月下旬にかけて気温は平年並みか高い所が多いでしょう。このため、2025年の桜の開花と満開は、西日本ではおおむね平年並み、東日本と北日本は平年並みか早い見込みです。
日本気象協会による最新の桜開花予想によると、東京で22日に、福岡で23日に、名古屋で25日に、大阪で26日に開花し、3月末までに九州から関東にかけての広い範囲で開花するでしょう。
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