元職員に懲役8年=殺人罪成立せず、老人ホーム入所者死亡―長野地裁支部

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2025年03月26日 19:31  時事通信社

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 長野県塩尻市の老人ホームで2022年、入所者の女性が薬物を飲まされ死亡した事件で、殺人や傷害罪などに問われた元職員望月大輔被告(42)の裁判員裁判の判決が26日、長野地裁松本支部であった。永井健一裁判長は、殺意は認められず傷害致死罪にとどまると判断した上で、「薬の効き目に疑問を感じ、いわば実験台として服用させた身勝手な意思決定を厳しく非難しなければならない」として懲役8年(求刑懲役17年)を言い渡した。

 検察は論告で、望月被告が死ぬ危険性を認識しながら、死んでも構わないという心理状態で向精神薬を飲ませたとし、殺意があったと主張していた。

 永井裁判長は、殺害の動機があったとは認められず、「死亡する危険性を想起していたことが間違いないとまでは言えない」と判断した。

 判決によると、望月被告は22年5月28〜29日ごろ、入所者の前田裕子さん=当時(77)=に対して向精神薬を服用させて薬物中毒の傷害を負わせ、死亡させるなどした。 

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