石破首相、報復関税を否定=日米交渉、早期妥結こだわらず―衆院予算委

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2025年04月14日 16:31  時事通信社

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時事通信社

衆院予算委員会で答弁する石破茂首相。後方は赤沢亮正経済再生担当相=14日午前、国会内
 衆院予算委員会は14日、石破茂首相と赤沢亮正経済再生担当相ら関係閣僚が出席し、トランプ米政権の関税措置などをテーマに集中審議を行った。首相は報復関税の実施について「国益に結び付くとは今のところ考えていない」と否定した。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。

 首相は対米交渉に際し、早期の妥結にはこだわらない考えも示した。「(妥結が)早ければいいというものではない。かけるべき時間はきちんとかけ、最も良い結果を得るために最善の努力をする」と訴えた。日本維新の会の岩谷良平幹事長への答弁。

 赤沢氏は16日から訪米し、ベセント財務長官との協議に臨む。立民の野田佳彦代表が交渉方針をただしたのに対し、赤沢氏は「国益を最優先に、全力で(交渉に)取り組みたい」と強調した。

 関税措置を巡り、首相は7日のトランプ大統領との電話会談で「世界貿易機関(WTO)協定、日米貿易協定との整合性について深刻な懸念を有している」との見解を伝えたと明らかにした。共産党の田村智子委員長は撤回を求めるべきだと主張したが、首相は「撤回を求めて事が済むなら誰も苦労しない」と答えるにとどめた。

 野田氏は「国難を突破するため、野党第1党として政府と協力する用意がある」と述べた。首相は「政争の具にせず、与野党ともに立ち向かっていく体制をつくりたい」と応じた。 

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  • そりゃそうだ(笑)資源の乏しい我が国じゃ何をするにも輸入に頼らざる得ないのに仕入れ(輸入)値段上げたら物価が益々上がる。ただ農業だけは国の根幹の食料に関わるので保護の方向で。
    • イイネ!11
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