大阪・小4女児不明から22年　府警が2種の不審車情報を新たに公開

　大阪府熊取町で2003年、当時小学4年の吉川友梨さんが行方不明になった事件で、大阪府警は事件への関連が疑われる2種類の不審車の情報を新たに公開した。府警はこれまで白色の「クラウン」に関する情報を主に発信してきたが、今回の2車種を含めて目撃証言などを広く集めることで解決につなげたいとしている。事件は20日で22年となった。

　友梨さんは03年5月20日午後3時ごろ、自宅から約400メートル離れた路上で、同級生に目撃されたのを最後に行方不明となった。府警は何者かに車で連れ去られたとみている。

　今回、府警が新たに明らかにしたのは、黒っぽい日産「セドリック」に関する情報。事件の約1カ月前に現場付近に停車し、車内から男性が下校中の児童らを見ている様子が目撃されていたという。

　友梨さんが行方不明になった当日には黒色の乗用車が猛スピードで走り去ったという情報もあり、府警が関連を調べている。

　また、当日は不審な白色のトヨタ「カムリ」の目撃情報もあり、府警は新たにこれらの2車種について同型車両の画像を公開した。

　府警捜査1課によると、事件を巡っては複数の不審車の目撃情報が寄せられている。最も有力視されたのが白色のトヨタ「クラウン」で、小学生くらいの女児を助手席に乗せていたとの内容だった。府警は18年に同型車両の画像を公開している。

　捜査1課の幹部は「多くの人に当時の記憶を呼び起こしてもらい、広く情報を集めたい」と呼びかけている。

　情報提供は府警泉佐野署捜査本部（072・464・1234、メール=yuri@police.pref.osaka.jp)へ。【斉藤朋恵、大坪菜々美】