邦画8年ぶり「ChaO」が世界最大級アニメ映画祭アヌシーで審査員賞「この世界の片隅に」以来

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2025年06月15日 10:56  日刊スポーツ

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アヌシー国際アニメーション映画祭で、長編コンペティション部門審査員賞を受賞した「ChaO」の青木康浩監督(C)2025「ChaO」製作委員会

世界最大級のアニメーション映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭アワードセレモニーが14日(日本時間15日)フランス東部アヌシーで開かれた。


長編コンペティション部門に出品された、アニメ制作会社STUDIO4°Cの最新作「ChaO」(青木康浩監督、8月15日公開)が、準グランプリ相当の審査員賞を受賞した。邦画では、17年「この世界の片隅に」(片渕須直監督)以来8年ぶり。


「ChaO」は「世界に発信できる、まったく新しいオリジナルアニメーション作品を」というコンセプトのもと、16年にプロジェクトが始動し、企画始動から完成までに9年もの歳月を費やした、原作のないオリジナルアニメーション作品。絵を1枚1枚描く、手書きアニメーションにこだわる圧倒的な作画量と斬新な処理の背景美術で、みずみずしくもかわいく人間と人魚の恋模様を描いた。


青木康浩監督は、壇上で「ここにこうして立っていることが信じられません。作品はコメディーなので、ギャグがいっぱいありますけども、せりふによるギャグは禁じ手としていました。そのおかげで海外の人達に広く笑いが理解してもらえたのだと思います」と語った。そして、劇中に登場するチャオのぬいぐるみを指さして「チャオです。この風船のような体でこのまま世界をふわふわと飛んでいってもらえばいいなと思っています。ありがとう!」とスピーチした。


アヌシー国際アニメーション映画祭は、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭から、アニメ部門が独立する形で1960年(昭35)に創設された。「ChaO」は、7月17日から開催の、北米最大のジャンル映画祭「ファンタジア映画祭」コンペティション部門にもノミネートが決定している。

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  • NHKニュースでも報じられていたが作画からして凡そ日本のアニメらしくない。だが、あの作画や顔つきは欧米人には好まれるかもしれない。
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