
【写真】何作知ってる? 結婚式シーンが素敵すぎる映画 名シーンを場面写真でチェック
■1960年代 『卒業』
もはや結婚式の名シーンとして定番なのが、映画『卒業』(1967)だ。ダスティン・ホフマンの映画デビュー作にして出世作で、「サウンド・オブ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」などサイモン&ガーファンクルの挿入歌もヒットした。
大学卒業を控え、進路が決まらず悶々と過ごす主人公の青年ベンジャミン(ホフマン)が、幼なじみのエレーン(キャサリン・ロス)と再会し、惹かれ合う。ところが実はベンジャミンは彼女の実母と関係を持ってしまっていて…というドロドロ展開もさることながら、これまで古今東西あらゆるフィクションでパロディにされているのが、ベンジャミンが別の男と結婚しようとしていたエレーンを結婚式場から連れ出すシーン。奪還が見事成功し、ウエディングドレス姿の彼女と共にバスの後部座席に座るシーンはハッピーエンドかと思えるが、エンドロールに切り替わる寸前に真顔になる2人は、その後の長く険しい結婚生活を暗示している。
■1970年代 『ゴッドファーザー』
現在13年ぶりの新作映画『メガロポリス』が公開中のフランシス・フォード・コッポラ監督による映画『ゴッドファーザー』(1972)。後にさまざまな作品に影響を与えることになる伝説的な1作で、シチリア島からアメリカに移住した一家が裏社会を牛耳る巨大ファミリーに成長していく過程を、父から子への世代交代とともに描いた大作だ。
マフィアの血みどろの抗争のイメージが強い本作だが、意外にも最初のシーンは、マフィアのドン、ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の娘コニーの結婚式だ。そのシーンの尺はなんと約25分! なぜこうも長いかというと、このシーンでは、華やかな披露宴と、その最中にドンの書斎に訪問客が“密談”にやってくるシーンが交互に描かれ、華やかな表の世界と闇が深い裏社会が表裏一体であること、加えて、ドンが裏社会でどれだけ強大な権力を持っているかが、重厚に描かれるのだ。また、このシーンではまだ一家の“ビジネス”と距離を置いている3男マイケル(アル・パチーノ)だが、後に2代目を引き継ぎ、ヴィトーを凌ぐほどの冷酷なドンになっていくと考えると、感慨深いものがある。
■1980年代 『星の王子 ニューヨークへ行く』
80年代に一世風びしたエディ・マーフィが主演したラブコメディ映画『星の王子 ニューヨークへ行く』(1988)。エディが演じるのは、アフリカの王国ザムンダで、過保護に育てられてきたアキーム王子。国王の父親に勝手に花嫁まで決められてしまい、不満を抱いたアキームは、自分の伴侶を見つけるために米NYへと旅立ち、運命の女性リサ(シャーリー・ヘドリー)と出会う。
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