NMB48小嶋花梨が卒業発表、メンバーに感謝し「夢の続きは後輩に託したい」

NMB48のキャプテン小嶋花梨（25）が26日、大阪市のNMB48劇場で行われた「天使のユートピア」公演で卒業を発表した。

アンコールで小嶋は「2つ発表があります」と話し、「私、小嶋花梨はNMB48を卒業します」。ファンからは「えーっ」と驚きの声が上がった。

小嶋は「大好きなNMB48に加入して9年。キャプテンとして6年間活動させていただきました。本当にNMB48が大好きという気持ちだけで、埼玉から大阪に来て、大好きなNMB48の活動は毎日が幸せでした。キャプテンに就任してからは、自分ひとりではどうにもできないことも多く、無力感や孤独感で押しつぶされそうになったときもあったんですけど、その葛藤さえも今振り返れば楽しんでやっていたと思います」と振り返った。

全力で向きあってこれたのは「大切で大好きなメンバーのおかげ」と感謝。ともに涙を流した日も「『夢は逃げない』って言葉を信じて支えあってこれた。大好きなみんなのおかげでここまで来れました。感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの夢を見させてくれたNMB48に心から感謝しています。そして、この夢の続きは後輩に託したいと思います」と笑顔で後輩にグループを託した。

今後については「たくさんの愛をくださったファンの皆さん、メンバーのみんな、スタッフの皆さん、ありがとうございます。この活動で出会ったすべての皆さんに恩返しできるよう、グループ卒業後も、大阪、関西を盛り上げるタレントのひとりとしてとして頑張ります」と決意表明。卒業の時期については「11月を予定しています」といい、「最後まで私らしく、NMB48にたっぷり愛を注いでいきたいので、最後までよろしくお願いいたします」とあいさつした。

また、小嶋は8月16日にビルボードライブ大阪でソロコンサート「The Color of Bloom」の開催も発表した。

小嶋は2016年6月に5期生としてお披露目。17年10月に正規昇格、18年9月、「僕だって泣いちゃうよ」で初選抜入りした。

埼玉出身でありながら、加入前から自他ともに認める「NMB48ヲタ」。同年11月に卒業した山本彩から、誰よりも「ナンバ愛がある」として、2代目グループキャプテンに指名され、以降6年半にわたってグループを引っ張ってきた。

ABCテレビ「おはよう朝日です」レギュラーや家電量販店「上新電機」のCMに出演するなど、関西のお茶の間にもなじみ深く、気さくな人柄とグループを愛し、引っ張る姿は男女問わず多くのファンから愛された。

24年にはソロコンサートを開催し、同年10月発売の「がんばらぬわい」で待望の初センターを務めた。

23年に渋谷凪咲が卒業した際には、「自分らしいキャプテンにたどり着けた感じはある」とグループキャプテンとしての理想像に近づいていたことを明かしつつ、「小嶋花梨としてできなかったことも見つけないといけない」とも話していただけに、卒業発表にはアイドル生活への達成感もあったようだ。

◆小嶋花梨（こじま・かりん）1999年（平11）7月16日、埼玉生まれ。グループキャプテン。チームN。趣味はジェルネイル、カラオケ。特技はバトントワリング。身長164・3センチ、血液型A。愛称は「こじりん」。