
今日4日、長崎県対馬市厳原で10月としては記録的な大雨になっています。南の海上では、台風のたまごとも呼ばれる熱帯低気圧が発生しました。この熱帯低気圧が北上すると、11日頃から数日間、九州から東北付近に発達した雨雲がかかり、大雨になる可能性もあります。
今日4日は長崎県対馬市厳原で10月として記録的な大雨
今日4日は、九州北部を中心に発達した雨雲がかかっています。
長崎県対馬市厳原では、午前8時までの24時間降水量291.0ミリを観測し、統計開始の1976年以降、10月として1位の値を更新しました。平年10月ひと月分の2倍以上の雨が、たった24時間で降ったことになります。
台風のたまごが発生
南の海上には、大陸に向かっている台風21号とは別に、小笠原諸島近海に発達した雲の塊があります。
今日4日、小笠原諸島近海で、台風のたまごとも呼ばれる熱帯低気圧が発生しました。台風まで発達するかは、まだわかりません。今後、最新の気象情報をご確認ください。
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11日頃から数日間、九州から東北で大雨になる可能性
11日頃から数日間、九州から東北付近に発達した雨雲がかかり、この時期としては雨の量が多くなることがあるでしょう。大雨になる可能性もあります。
この予想はあくまで可能性ですが、小笠原諸島近海の熱帯低気圧が北上すると、熱帯由来の暖かく湿った空気が、本州付近に流れ込みます。暖かく湿った空気は雨雲のもとです。
秋雨シーズン真っ只中 日頃から大雨への備えを
北海道付近では、8日から9日にかけて、この秋、初めて本格的な冷たい北風が吹く見込みです。一方で、本州付近には、冷たい秋の風が十分に届かないでしょう。このため、少なくとも向こう2週間程度は、秋雨前線が本州付近に停滞しやすい見込みです。秋雨シーズン真っ只中です。
北海道付近で季節がグッと進む中、台風シーズンがまだ終わっていないとみられ、雨の降り方にいっそう注意が必要です。
日頃から側溝の掃除をして水はけをよくしておくなど、大雨に備えておくとよいでしょう。