映画「国宝」のポスター=8月29日、東京都新宿区 第73回菊池寛賞(日本文学振興会主催)が15日発表され、映画「国宝」の製作チームなどが選ばれた。同チームについては、歌舞伎の華麗な世界と複雑な人間ドラマを描き出し、日本の実写映画として22年ぶりに興行収入100億円を突破したことが授賞理由。他の受賞者と理由は以下の通り。(敬称略)
宮本輝=「泥の河」三部作など人間存在への深い観察と信頼に立脚した小説を執筆▽河北新報・横山勲記者=企業版ふるさと納税制度が「過疎ビジネス」に利用されている実態を明らかにした▽藤原正彦=数学者、作家として活躍し、「国家の品格」などで国語教育に警鐘を鳴らす▽小泉和子と昭和のくらし博物館=庶民文化と生活文化を継承する活動を続ける。