実写『秒速5センチメートル』劇中歌にBUMP OF CHICKEN知る人ぞ知る名曲を使用 松村北斗&高畑充希の新ビジュアルも公開

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2025年10月17日 18:00  オリコンニュース

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『秒速5センチメートル』新ビジュアル解禁(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会
 6人組グループ・SixTONESの松村北斗が主演する実写映画『秒速5センチメートル』(公開中)において、すでに解禁済みの山崎まさよし「One more time, One more chance」に加えて、新たな劇中歌情報が解禁。BUMP OF CHICKEN「銀河鉄道」、Radiohead「Thinking About You」、JUDY AND MARY「クラシック」が使用されている。

【写真】2つの手が印象的な新ビジュアル

 今作は『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(19年)、『すずめの戸締まり』(22年)など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠氏によって07年に公開された劇場アニメーションをもとに、主人公・遠野貴樹(松村)の18年間にわたる人生の旅を描く。

 BUMP OF CHICKEN「銀河鉄道」は、2005年に発売されたシングル「プラネタリウム」のB面に収録された知る人ぞ知る名曲で、劇中では2008年の明里のシーンで登場。レンタルビデオ店で『月とキャベツ』のDVDを手にしながら店内BGMとして耳にし、「電車の窓」から都会の「生きた街」を眺めながら帰宅する明里。

 『月とキャベツ』を観終わったあとのベランダで、月を見上げるその姿は、都会の喧騒(けんそう)の中で遠い記憶に想いを馳(は)せているよう。一方の貴樹は、仕事途中のPCを前に、恋人からのメールにどこか空虚な返答をし、心はあの頃からどこか「止まったまま」で、恋人とやり取りしているのに「ひとり」を感じさせるような、明里とは対照的な日常。そして、「銀河鉄道」のA面曲である「プラネタリウム」も本作では重要なモチーフとなっている。

 また、Radiohead「Thinking About You」は1993年にリリースされた、Radioheadのデビューアルバム『Pablo Honey』に収録された一曲。劇中では1997年、高校生時代の貴樹が聴いていた楽曲として登場。貴樹に恋心を抱く花苗もまた、好きな人と同じ音楽を共有したいという気持ちから、貴樹から借りたCDでこの曲を聴いている。貴樹にとっても花苗にとっても、「ずっと君のことを考えてしまう」という甘酸っぱい恋の楽曲で、高校時代の貴樹と大人の貴樹の切ない心情をつなぐ一曲だ。

 JUDY AND MARY「クラシック」は1996年にリリースされた、JUDY AND MARYの10枚目のシングル。劇中では1997年、高校生時代の花苗が、勇気を振り絞って貴樹を誘ったカラオケボックスで歌っている。「今アツイキセキがこの胸に吹いたら」と、歌詞に込めた花苗の精いっぱいの恋心と、貴樹との恋が成就するように願うひたむきな想いが、この曲に乗せて伝わる。まさに胸がキュンとするような青春の輝きが詰まったシーンだ。

 1997年リリースの山崎まさよし「One more time, One more chance」とも合わせて、本作の劇中歌はどれも大切な人への恋心を歌い上げ、それぞれの時代を彩る名曲ばかり。登場人物たちが生きた時代を音楽を通して表現する。新海氏が原作アニメーションで山崎の「One more time, One more chance」に物語を重ね合わせたように、その「音楽が物語を紡ぐ」というイズムは、実写版でもしっかりと受け継がれている。

 また大ヒットスタートを記念して、新たなビジュアルも解禁。今回解禁されたビジュアルは2種。幼少期の貴樹と明里のビジュアルは、桜の花びらが舞う空に、優しく差し伸べられた温かな手と、それに応えようとする手が描かれており、映画のタイトル『秒速5センチメートル』が桜の花の落ちるスピードであるという作中の印象的なセリフを一枚の写真に封じ込めている。まるで触れそうで触れない、あの頃の儚(はかな)くも美しい記憶がよみがえるような一枚だ。

 一方、大人になった貴樹と明里のビジュアルは、作中で“約束の場所”として重要な意味を持つ桜の木を隔てて背中合わせで振り向く2人。本ビジュアルは、大人になった遠野貴樹と篠原明里が異なる空の下、異なる場所で生きながら、ふと互いの気配に振り返る2人を“多重露光”という高度な写真技術を用いて撮影された。

 遠野貴樹を演じる松村、篠原明里を演じる高畑充希、桜の木、舞う花びら、舞う雪、雪の積もる地面は、それぞれ別の時間・場所で撮影され、デジタル上の合成技術などを用いずに、同一のフィルムに層を重ねるように焼き付けられた写真であり、撮影手法そのものが別々の場所を生きる2人の登場人物と映画のテーマである“距離と時間”の表現手法にもなっているビジュアルとなっている。

 これらのビジュアルを手掛けたのは、広告写真から映画まで国内外で数々の賞を受賞し、是枝裕和監督作品の撮影でも知られる日本を代表する写真家・瀧本幹也氏。『そして父になる』(2013年)で第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞、『海街diary』(2015年)で第39回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『三度目の殺人』(2017年)では第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出されており、その卓越した感性と技術は世界中から高く評価されている。

 2種類のビジュアルは奥山由之版『秒速5センチメートル』の世界観を、瀧本氏による写真とグラフィックデザイナー・矢後直規という“今”を代表する作り手が汲み上げて創作した。彼のレンズを通して切り取られたビジュアルは、映画『秒速5センチメートル』の世界をより深く、そして鮮やかに彩っている。

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  • 見てきましたが音楽を使うタイミングが良くなかった。特に米津玄師の曲もただのテロップ流すだけのオマケ。最悪の映画でした
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