映画『パンダのすごい世界』 2026年2月6日よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次公開決定 10月28日はパンダの日。2023年まで東京・上野動物園で過ごしたシャンシャンも暮らす中国のパンダ保護研究センターを主な舞台とするドキュメンタリー『The Panda Adventure(英題)』が、『パンダのすごい世界』 の邦題で来年(2026年)2月6日より全国公開されることが決定した。
【画像】木登りが好きな子どものパンダの写真
白黒模様にまるまるとした見た目と愛くるしい仕草で世界中の人々を虜にするジャイアントパンダ。日本でも1972年の初来日以来、半世紀にわたって愛され続けてきた。パンダが初めて上野動物園に来園した10月28日が「パンダの日」に制定されている。
映画は、中国四川省、北京、香港に暮らす幅広い年齢のパンダに密着し、誕生から成長過程、野生復帰の訓練、国際文化交流、老後の生活までを描く。知られざるパンダの姿はもちろん、繁殖・保護活動や“生きる化石”とも呼ばれるパンダの800万年にもおよぶ歴史をも追求。パンダのユニークな生態を記録した貴重な映像となっている。
本作の主な舞台は、四川省に点在するジャイアントパンダ保護研究センター。なかでもジャイアントパンダ保護区は広さ計9200平方キロメートルにもおよぶ7つの自然保護区と9つの自然公園からなり、ユネスコの世界自然遺産にも登録されている。
シャンシャンをはじめ、日本から返還されたパンダたちがそれぞれ暮らしている場所でもあり、近年は日本から足を運ぶパンダファンも少なくない。そこで野生復帰を目指す親子パンダ、双子パンダ、さらに、パンダ界のスターで世界一の人気を誇るホワホワなど、個性あふれるかわいらしいパンダが多数登場。シャンシャンや韓国で絶大な人気を誇ったフーバオもチラリと顔を見せる。
さらに、深い絆で結ばれたパンダと飼育員の感動的な姿も描かれる。彼らの献身的な努力によって、1980年代に1100頭のみだった野生のパンダは、現在、1900頭にまで増加。絶滅の危機から脱しつつあるパンダと人間が共に生きる道筋にも光を当てる。本作が公開される来年2月には上野動物園のシャオシャオとレイレイが中国へ返還となる。日本からパンダがいなくなる日が近い今、本作はパンダと人間の関係を見つめていく。
ティザーポスターのパンダは、保護区の大自然の中で、木の上からこちらに向かって手を振っており、日本では見ることができない貴重なパンダの姿を期待させる。場面写真も木登りが好きな子どものパンダを捉えたものとなっている。