参院選の1票の格差を巡る訴訟で、「合憲」と判断した東京高裁の判決を受け、紙を掲げる升永英俊弁護士(中央)ら=30日午後、東京・霞が関 「1票の格差」が最大3.13倍だった7月の参院選は投票価値の平等に反して違憲だとして、升永英俊弁護士らのグループが選挙無効を求めた訴訟の判決が30日、東京、名古屋、高松各高裁であった。いずれも「合憲」と判断し、請求を棄却した。
二つの弁護士グループが全国14の高裁・支部に計16件の訴訟を起こしており、「合憲」は計4件となった。29日の名古屋高裁金沢支部判決は「違憲状態」としており、判断が割れている。
最高裁が合憲とした2022年の前回参院選から制度の見直しはなく、格差が最大3.03倍からやや拡大したことの評価が焦点だった。