水ダウ「名探偵津田」に視聴者がここまで“夢中”になるワケ。超人気企画ゆえの“懸念点”とは

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2025年12月03日 15:50  女子SPA!

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画像:株式会社三井住友銀行 プレスリリースより
人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が、人気企画「名探偵津田」の第4弾を11月26日の放送で突然スタートさせた。最新作「名探偵津田 第4話 〜電気じかけの罠と100年の祈り〜」が、12月の同番組で放送されることを発表している。

しかも、12月の放送は「名探偵津田」のみで、12月3日は「名探偵津田 長袖SP」として第3弾の未公開映像を放送すると公表された。12月17日は第4弾の前編、12月24日は第4弾の後編を放送するという。超人気番組がダイアン・津田篤宏に全ベットする予想外な展開を迎えている。

◆「犯人を見つけるまで抜け出せない」ドッキリ企画の魅力

この「名探偵津田」だが、「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せない」というドッキリ企画で、第1弾を2023年1月、第2弾を同年11月、第3弾を2024年12月に放送。津田が見せるリアルなリアクションが話題を集め、今年の「新語・流行語大賞」のノミネート語30に企画内で登場した「長袖をください」というセリフが選ばれるほど反響を呼び、その勢いのまま最新作の第4弾が放送されることとなった。

放送を見ていない人には、なぜここまで「名探偵津田」が人気なのか理解不能だろう。そこでこの記事では、過去の放送を基に「名探偵津田」の魅力を整理してみたいと思う。

まず、同企画は前述したとおりドッキリ企画で、津田は何も知らされずにミステリードラマの主役に仕立て上げられる。しかも、一部の芸人を除いて全員が「ドラマ側」の出演者で、津田が何か質問しても回答してはくれない。現実とドラマという虚構が混ざり合いながら、苦悩して事件を解決する津田の姿が新鮮で爆発的なヒット企画となった。

◆主役・津田の人間臭さが生む笑い

この企画の魅力は、主役を務める津田の人間臭い部分が全編にわたって見られるところだ。ドッキリ企画なのでまったく乗り気でない津田は、要所で愚痴をこぼしながら嫌そうな態度で謎解きを行う。通常のミステリードラマでは絶対に見られない主役のやる気のなさを体感できる。

そして、津田というツッコミの名手が主役なのもこの企画の魅力だ。「名探偵津田」に前向きではない津田は、さまざまな場面で悪態をつきツッコミを入れ続ける。第1弾では山奥のペンションが舞台で、大雨により橋が落ちて孤立状態になる設定だったが、「ブンブンブンブン車通ってるよ」と無理やりなストーリー展開にツッコミ。

また、第3弾では新潟のホテルが舞台となったが、深夜の労働や何度も起こされる嫌がらせを受け、津田が「東京に帰る」とマジギレする場面も見られた。

津田は、どんな細かいことでもツッコミを入れ悪態をつくので、バラエティ番組としておもしろくなり、視聴者はドラマに引き込まれる構成となっている。数多くの芸人がいる中、ツッコミがうまくすぐイライラする人間性の津田だからこそ成立する企画になっている。

◆複雑に仕組まれたストーリーとドッキリ要素

そして、秀逸なストーリー構成も「名探偵津田」の見どころだ。これまでのシリーズで津田や助手的存在の芸人・みなみかわは、ロケの何日も前から伏線的な出来事を仕掛けられていることが明かされている。入念にドッキリ要素も盛り込みながら脚本が作られ、見ごたえ抜群のストーリーとなり人気を博している。

また、『水曜日のダウンタウン』の収録にもヒントが隠され、壮大なスケールで犯人探しをするのがお約束。ストーリーが巧妙すぎて、津田は自分がドラマの話をしているのか現実の話をしているのか世界線を見失い混乱を起こす場面もある。それくらい、現実と虚構が入り乱れるストーリーで、ミステリー作品としておもしろい仕上がりとなっている。

◆第4弾への期待と視聴者の推理合戦

今回の第4弾も、かなり凝ったストーリーになることが予想され、ファンはSNSで推理や考察をスタートさせている。ちなみに、今回の物語は、同番組の人気企画「電気イスゲーム」で劇団ひとりが殺されるところが起点だ。

それだけに、11月26日の収録に参加したタレントも犯人候補となり、これまで以上に推理合戦が放送前から加熱している。過去作以上に盛り上がりそうで、またも「名探偵津田」が伝説を作ることになるだろう。

しかし、過去3回の放送で期待値が異常なほど高まっているなか、迎える第4弾がその期待に応えるのは決して容易ではない。 それでも、『水曜日のダウンタウン』は常にバラエティ番組の常識を覆し続け、新しい笑いを視聴者に提示してきた番組だ。

いまやキラーコンテンツとなった「名探偵津田」の最新作で、今回もまたテレビの歴史を塗り替えるようなおもしろい映像を見せてくれそうだ。

<文/ゆるま小林>

【ゆるま 小林】
某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆

このニュースに関するつぶやき

  • AとBだったっけ?大事な話だが‥とにかく津田さんの言いたいことが解り、みなみかわさんはそれを受け止めて話を止めないから最高
    • イイネ!1
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