限定公開( 1 )

細田佳央太(23)と菅田将暉(32)が、綾瀬はるか(40)主演映画「人はなぜラブレターを書くのか」(石井裕也監督、26年4月17日公開)に出演することが4日、分かった。
同映画は、00年10月に発生した営団地下鉄(現東京メトロ)日比谷線の脱線事故に遭い17歳の若さで亡くなった、大橋ボクシングジム練習生の富久信介さんにまつわる実話を元にしている。綾瀬が主人公を當真あみ(19)と二人一役で演じる。
富久さんを、細田が演じる。ボクシング未経験のため、富久信介役を演じるにあたり、ボクシング練習に「約4カ月という準備期間をいただいて」トレーニングした。「ボクシング未経験の僕に松浦さん(ボクシング指導者)をはじめとした多くの方々が指導してくださり向き合っていただきました」と撮影を振り返った。そして「この作品が持つ記憶と、そこに生きた人々の熱が、現代に生きる皆さまと未来に届くことを願ってやみません」と期待した。
また、菅田が、富久さんの先輩の元WBC世界スーパーフライ級王者・川嶋勝重さん(51)を演じる。川嶋さんは04年6月28日に、自身が初戦で判定負けしたのを含め8度、防衛中の絶対的王者・徳山昌守さん(51)に再挑戦し、2度のダウンを奪い1回1分47秒TKO勝ち。9度目の防衛を阻み、大橋ジム初の世界王者に輝いた。同戦で、富久さんのイニシャル「S・T」の文字をトランクスに入れて試合に臨んだことも話題となった。
菅田は、17年「あゝ、荒野」ではボクサーを演じ、芝居とは思えない鋭く、激しい試合シーンを披露するなどした演技が評価され、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した。それでも「川嶋勝重選手。を演じる? 即お断りしようと思いました」と重圧を感じ、1度は辞退も考えたと明かした。それでも「台本を読むと、早すぎる命と対話する真摯(しんし)な青年の姿がありました。夢について語り合い、思いを背負って闘う。今日のために生きる。今の自分に必要な作品だったのか、使命感のようなものが湧いてきて、初の石井組に挑みました」と、石井監督(42)との初タッグを決めたと続けた。
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菅田も細田とともに、石井監督も同行の上で大橋ジムのリングで練習した。菅田は、撮影前に同監督と一緒に川嶋さんに会いに行き、当時の富久さんとの交流の話を聞いたり、世界王者になった時に履いていたトランクスやチャンピオンベルトを見せてもらった。
「ハードな撮影でしたが、一生に1度の経験をさせてもらいました。思いやりと少しシャイなところがこの映画の好きなところです。ぜひ、見に来てください」と呼びかけた。
細田も「すてき過ぎるスタッフ・キャストの皆さまに囲まれた撮影の日々は、映画と芝居にもう一段と深くのめり込むきっかけとなり、撮影の内外問わず役と同様に温かい距離を保ち続けてくださった菅田さんには感謝してもしきれません」と菅田に感謝した。
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