限定公開( 5 )

東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)主催の第68回(25年度)ブルーリボン賞が27日までに決定し、妻夫木聡(45)が15年ぶり2度目の主演男優賞、広瀬すず(27)が主演女優賞を初受賞した。
2人は、昨年末の日刊スポーツ映画大賞でも受賞し“2冠”となった。また、山田洋次監督(94)が48年ぶりに監督賞を受賞。今年度の日本映画界を席巻する「国宝」(李相日監督)も、作品賞に輝いた。授賞式は2月17日に都内で開催する。
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「国宝」の李相日監督(52)にとって、同じく作品賞を受賞した06年度の「フラガール」以来19年ぶりのブルーリボン賞の受賞となった。「20年近くも、取れていなかった。映画だけじゃなく、いろいろなものを見た、目の肥えた記者の方は、よりシビアに見られるから、なかなか難しいんだなと感じた」と感慨深げに振り返った。
25年6月6日の公開後、同11月24日までの公開172日間で興行収入(興収)173億7739万4500円、動員1231万1553人を記録。03年「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(本広克行監督)が22年、守った173億5000万円の実写日本映画興収記録を、22年ぶりに塗り替えた。興行成績は、25日までの234日間で興収195億5826万500円、動員1383万7106人にまで伸びた。
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日刊スポーツ映画大賞では作品賞、監督賞、吉沢亮(31)の主演男優賞、田中泯(80)の助演男優賞、瀧内公美(36)の助演女優賞、黒川想矢(16)の石原裕次郎新人賞と史上最多の6冠。19日に発表された日本アカデミー賞でも、正賞15部門中12部門で16の優秀賞、正賞外の新人俳優賞を含めると13部門で17の賞を獲得と日本映画界を席巻。22日に発表された第98回米アカデミー賞のノミネートでも、ヘアメークの豊川京子氏、歌舞伎メークの日比野直美氏、歌舞伎床山の西松忠氏が、日本作品として初めてメーキャップ・ヘアスタイリング賞でノミネートされた。
李監督は「歌舞伎という題材、そのものの歴史の深さ、長さだけでなく、いまだ存続するポテンシャルを、映画という形ですけど日本の文化として掘り起こされ、目覚めるような感覚があったのでは?」と観客の心中を分析。長編10本目となった「国宝」のキャリアにおける位置付けを聞かれると「20〜30本作って、やっと監督としての流れができる。その半分も行っていない。まだまだ途上。位置付けは、もうちょっとたってから振り返らないと」と答えた。
吉田修一氏(57)の原作は800ページを超えるだけに、続編の製作は? と聞かれると、李監督は「続編は『フラガール』の時も言われたけれど。あったとしても、僕は関わらないし、関われないと思う」と否定。「自分では、これ以上のものはできないからですね。別の視点、新しいアイデアを持った人なら何か生まれるかも知れない」と言い、静かに笑みをたたえた。【村上幸将】
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